童門冬二さん死去 作家、「小説上杉鷹山」

 「小説上杉鷹山」などの評伝小説で知られる作家の童門冬二(どうもん・ふゆじ、本名太田久行=おおた・ひさゆき)さんが、がんのため昨年1月に東京都の病院で死去していたことが12日、分かった。96歳。東京都出身。家族葬を行った。

 東京都庁に勤め、在職中に作家デビュー。「暗い川が手を叩く」が芥川賞候補となった。政策室長などを歴任し、革新系の美濃部亮吉知事の都政を支える「懐刀」として知られた。

 1979年に退職し、作家活動に専念。米沢藩主の上杉鷹山が窮乏した藩を改革していく姿を描いた「小説上杉鷹山」が、バブル崩壊後の社会で支持を集めベストセラーとなった。

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