「夢二とミュシャ」岡山で特別展 同時代に活躍、東西の女性像
大正ロマンを代表する画家竹久夢二(1884~1934年)の作品を集める岡山市の「夢二郷土美術館」は13日、同時代に活躍したチェコの画家ミュシャ(1860~1939年)の作品を一緒に並べる特別展が14日から始まるのに先立ち、内覧会を開いた。特別展は6月19日まで。
ミュシャは欧州で流行した芸術様式「アールヌーボー」の旗手として知られる。夢二もミュシャも独特な女性像が特徴で、特別展では、同時代に東西を生きた2人の作風の違いが味わえる。
夢二82点、ミュシャ65点を展示し画題が共通する作品は並べている。同館によると、植物と女性を描いた作品では、枝葉やドレスなどで曲線を表現する共通点がある。一方、ふとした瞬間を切り取る夢二と、ポーズを取っているように見えるミュシャなど、全体の作風には違いもあるという。
小嶋ひろみ館長代理は「2人は東西で多くの人に影響を与えた。比較するとさまざまな気づきを得られる」と話した。
8月23日~11月30日に堺でも同様の企画展が開かれる。