米自動車団体、港湾ストに警鐘 長期化で「供給網弱体化」

 【ワシントン共同】米国の東海岸とメキシコ湾岸で港湾労働者がストライキに突入したことを受け、トヨタ自動車などが加盟する米自動車団体は1日、長期化した場合には「自動車の供給網を弱体化させる」と悪影響に警鐘を鳴らした。ロイター通信が報じた。欧州メーカーが最も影響を受けるとの見方がある。

 ロイターによると、トヨタのほかゼネラル・モーターズ(GM)など大手自動車メーカーが加わる団体のトップは、ストの影響を受ける港が昨年、米国の自動車や関連部品の貿易総額の34%を取り扱ったと説明。ストが長期化すれば「国内全体に経済、国家安全保障上の影響が波及し、自動車業界と消費者に被害を及ぼす」とも述べた。

 バイデン大統領は、使用者団体の米海運連合(USMX)に対し、港湾労働者組合である国際港湾労働者協会(ILA)の労働者に「公正な提案をするよう求めた」とコメントした。海運業者は新型コロナウイルス禍以降に記録的な利益を上げており「労働者の賃金も大幅に増えるのは当然だ」とも指摘し、組合側に寄り添う姿勢を示した。

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