政府は29日、10月の月例経済報告を発表し、国内の景気判断を前月の「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」で維持した。同一の表現は3カ月連続。項目別では、生産を「持ち直しの動きがみられる」から「このところ横ばいとなっている」とし、2月以来8カ月ぶりに下方修正した。半導体製造装置の海外需要の一服を踏まえた。
個人消費は「一部に足踏みが残るものの、このところ持ち直しの動きがみられる」を維持。賃上げや定額減税が家計の支えとなる一方、食料品などの値上げで節約志向が残る。
石破政権下で初の月例経済報告。政策運営は「賃上げと投資がけん引する成長型経済を実現していく」とした。