長期金利、一時1・565% 利上げ観測、16年ぶり高水準
週明け10日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(377回債、表面利率1・2%)の利回りが上昇し、一時1・565%を付けた。日本相互証券によると、2008年10月以来、16年5カ月ぶりの高水準。日銀による早期の追加利上げ観測などを背景に、今月7日に付けた一時1・530%を更新した。
早期の追加利上げを見込む動きが根強く、金利の先高観から国債が売られて、利回りが上がった。
7日にはFRBのパウエル議長が、追加利下げなどの政策調整を「急ぐ必要はない」と発言。日本の市場関係者は「こうした発言で米長期金利が上昇したことが、日本の長期金利にも影響した」と話した。