半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の着工時期を当初の2025年3月までから、25年内に変更したことが27日分かった。計画の検討に時間を要しているためで、27年末までを目指す稼働時期への影響は明らかにしなかった。
工場を運営する子会社JASM担当者は「プロジェクトはすでに開始し、順調に進んでいる。日本への投資に対する約束は変わらない」とのコメントを発表した。
第2工場は、24年末に本格稼働した第1工場の東側隣接地に造られ、より性能が高い回路線幅6ナノメートル(ナノは10億分の1)相当のロジック半導体などをつくる予定だ。