奈良で「鹿の角きり」攻防に沸く 伝統行事、事故に注意喚起も

 奈良の伝統行事「鹿の角きり」が12日、奈良公園(奈良市)で始まった。角切りは江戸時代初期、シカの管理をしていた興福寺が町奉行の要請を受けて始めたと伝わる。暴れるシカを押さえ、角を切り落とし観客に掲げると歓声が上がった。14日まで。

 角切りは発情期を迎えた雄による人間への危害や、シカ同士の死傷を防ぐ目的。奈良の鹿愛護会のホームページによると、今年は特に角によるけがが増えており、愛護会らは「厳重注意」を出して注意喚起している。

 この日は法被姿の勢子が公園内の角切り場に大きな角を持つシカを追い込んだ。縄をかけてゴザの上に寝かせると、神職役が手際よくのこぎりで根元から切断した。

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