関東信越国税局が酒類鑑評会 6県の131点が受賞

 関東信越国税局は14日、管内の茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、長野6県の清酒の出来栄えを評価する酒類鑑評会の表彰式を開いた。吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒の3部門で審査し、174の蔵から369点が出品され、87蔵の131点が受賞。同局は「気温が高く原料米が硬質で溶けにくかったが、こうじ造りなどが適切に行われ、優れた酒が数多く出品された」としている。

 日本の「伝統的酒造り」を巡っては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が今月、無形文化遺産へ登録するよう勧告している。「桜川」が吟醸酒の部で最優秀賞を受賞した辻善兵衛商店(栃木県真岡市)の辻寛之代表兼杜氏(48)は受賞者代表としてあいさつし、「小さな蔵でも信念を持って努力を続ければ結果につながると証明できた。燃料も高騰し、日本酒の国内消費は厳しさを増しているが、明るいニュースもある」と話した。

 関東信越国税局の岩佐理局長は「インバウンド(訪日客)需要の取り込みが重要だ。無形文化遺産登録に向けて取り組む」とあいさつした。

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