厚生労働省は2日、公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2025~29年度の運用利回り目標を、実質1・9%とする方針を社会保障審議会の部会に示した。目標は5年に1度見直しており、20~24年度の1・7%を上回って過去最高となる。現在の運用状況を加味すると、0・2ポイント高く設定できると判断。いずれも賃金上昇率を除いて算出した。
GPIFは現在、国内外の株式と国内外の債券という4種類の資産に分散して投資している。今後は利回り目標を基に新たな資産構成割合を決定し、24年度中に策定する新たな中期計画(25~29年度)に反映させる。