晴れ着で弓競う「通し矢」 京都・三十三間堂で大的全国大会

 京都市東山区の三十三間堂で12日、20歳の男女が弓の腕前を競う新春恒例の大的全国大会が開かれた。武士が本堂の軒下で一昼夜かけて射通した矢の数を競ったという「通し矢」にちなむ行事。手指がかじかむ寒さの中、華やかな振り袖にはかま姿の参加者らは真剣なまなざしで60メートル先の的を真っすぐ見据え、次々と矢を放った。

 全国から約1600人が集まった。参加した京都府京田辺市に住む同志社女子大2年釘岡実咲さん(20)は「三十三間堂で弓が引けたのも家族の支えがあったから。部活動も学業もより一層頑張りたい」と話した。

 京都府弓道連盟によると、通し矢は鎌倉時代に始まったとされる。

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