おすすめの駅弁…岡山駅「愛媛みかんブリの西京焼き弁当」1180円
日本に数ある駅弁の中で、ブリをメインにしたものは意外と少ない。思いつくのは富山の「ぶりのすし」「ぶりかまめし」と、札幌の「冬の天然寒ブリ弁当」くらい。切り身にしても大きく、弁当自体がビッグサイズになってしまうからなのか-。しかし正月のお節料理では、出世魚ということで将来の飛躍を願って食べる定番の魚だ。そんなブリを冠にした駅弁が瀬戸内でお目見え。恐らくこの地方では初めてと思い、迷わず手に取った。飽きずに食べられて、特色もある味に、好感を得た。
◇ ◇
10センチほどの大きさで、厚さ1センチにカットされたブリの西京焼き2切れがドーンとメインを張り、見た目のインパクトは十分。口にすると、ほのかな酸味が愛媛ミカンを食べて育ったブリを感じさせる。身はほろりとほぐれて皮までうまい。同居するモ貝煮もいい味だ。
付け合わせの卵焼きと椎茸、ニンジンの煮物が彩りを添える。
昨年11月に発売された新作駅弁。次回来たときも食べたくなった。
1180円。山陽本線・岡山駅「三好野本店」TEL086・200・1717(デイリースポーツ・柴田直記)