一番の多忙は学生「時間に追われている」が83・6% オン・オフ意識で世代格差も
【クローズアップ・「時間」の意識調査】
セイコーホールディングス株式会社(本社・東京都)が、このほど生活者の時間について調査を行い、慌ただしい現代人の実態が浮かび上がった。
『時間に追われていると感じますか?』という問いに、7割近くの人が肯定した。トップは、意外にも「学生」(83・6%)。「社会人」は71・4%で、若い人ほど“切迫感”を抱えていることがわかった。
現役大学生に本紙が聞いた。「忙しい。授業、実験、リポートなどが大量。バイトもしてるし常に追われてる」(理系・3年)「授業はそれほどでもないが、学費以外は自分で稼ぐのでバイト三昧。3年途中から就活準備もあったし落ち着かない」(文系・4年)
個人差はあるにせよ、学費の高騰化や就職活動の“前倒し”など学生を取り巻く環境も背景にあるようだ。
『自分の1時間の価値』について値付けした調査では、仕事や家事・勉強する「オンタイム」は3669円、プライベートの「オフタイム」は6298円に。10・20代がオフに高額を付けるのと対照的に50代以降はオフの価値を低くみており「仕事の半額」(60代男性)との声も。
『最も大切にしている時間帯』という設問には「金曜22時」との回答が最多。次いで「月曜5時」「月曜6時」。女性はオフを重視する傾向が強く、男性のトップ3は朝時間で占められ、オンモードへの助走を大切にする姿がうかがえた。