おすすめの駅弁…都城駅「かしわめし」760円
掛け紙に「都城郷土料理」とあるように、伝統の味を守り続けている雰囲気が、経木を使用した容器からも伝わってくる。また、この地方のかしわめしは、そぼろでも細切れでも、もも肉でもないことが分かる。鶏の胸肉をダイナミックに使ったそんなかしわめしは、肉が大きい分、食べ応えもばっちりで、ごはんに味が染みて一緒に食べると美味。子供のころ遠足の時、母親に作ってもらった弁当を思い出した。
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容器には底面と側面に経木を使い、昔ながらの温かみを感じる。
ふたを取ると、厚さ約5ミリにスライスされて甘辛く炊いた鶏の胸肉が、微量のニンジンと炊き込んだご飯の上に5切れきれいに並んでいる。これがご飯に染みていい味で、トリ好きは満足すること間違いなし。他に定番の刻みノリ、錦糸卵もしっかり敷き詰められていて、味の変化があってうまい。
グリーンピース、梅干し、煮豆などの副菜も、色どりを添える。またデザートのパイナップルは南国らしさを演出していて最後にうれしい味だ。
760円。日豊本線・都城駅「(株)せとやま弁当」TEL0986・22・1000。(デイリースポーツ柴田直記)