財テクに成功した会社員の話 不動産投資で4室41棟所有

 夢の財テクを見事に実現したサラリーマンがいる。「給料にも負けない収入を得ている」という成功の秘訣はなんだったのか-。都内に住む中年男性が、これまでの苦労とノウハウを語った。

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 50代も半ば近くになり、そろそろ定年も見え始めてきた都内在住会社員の長末満(仮名)と申します。同期がどんどん偉くなる中、出世街道から外れ、給料も落ち始め、はたから見ればお先真っ暗の会社員人生かもしれませんが、十分に幸せを感じつつ充実した毎日を送っています。

 なぜか。ズバリ副業をしているからです。給料だけだと、会社の業績に一喜一憂したり、理不尽な仕事を振られても従うしかなかったり、給与明細を見てはため息をつくなんてこともあるでしょう。しかし、副業をすればそういう不安はかなり軽減されます。現にこの私、ここ数年、給与明細を全く見ていません。どうせ下がっているだろうし、見ても気分が悪くなるのは明らかですから。

 ではどんな副業がサラリーマンに向いているのか。アルバイト、株、ネットビジネスなどいろいろありますが、私が行っているのは不動産投資です。古くて安いアパートを1棟丸ごと融資で購入し、リフォームを施し、入居者から家賃を頂き、その家賃から金融機関へ返済をします。大昔からある貸家業です。私は40代半ばの2008年、会社員人生このままだと先がないと副業を考え始め、たどりついたのが不動産投資でした。

 現在は東北と北関東にアパートを4棟41室所有し、年間の総家賃が約1600万円。月にすると約130万円です。そこから金融機関への返済や毎月の管理費(約5%)、リフォーム代などの経費、その他もろもろ突発的なお金を差し引いてもマイナスになることは一度もなく、安心感を得られています。

 私より短期間で一気に家賃収入を増やす兼業大家さんもたくさんいますし、私程度の収入は可能です。特別な才能は不要で、やろうと思ったら誰でもできるし、軌道に乗れば時間をかけずに運営できるのが不動産投資の最大の魅力です。

 具体的な話をしましょう。08年秋に不動産投資をやろうと決意して半年間、関連書籍を100冊ほど片っ端から読みました。また、セミナーに参加し、現地調査に繰り出し、不動産投資のイメージを持つことができました。そして翌年5月に1棟目のアパートを3700万円で購入しました。場所は茨城県の水戸市。築20年の中古で、頭金を600万円入れ、残りはノンバンクで融資を受けました。

 本は1冊1500円程度なので、100冊でも15万円ですから、アパートを満室運営できれば、あっという間にペイします。やると決めたら集中的な勉強は必要です。また自己資金は最低でも300万円は貯めましょう。

 1棟目を購入後、友人7~8人に副業のことを話すと、ほぼ全員が「そんな危ない投資はやめておけ」「絶対にうまくいくわけがない」「目を覚ませ」「アホかおまえは」と言いたい放題でした。両親にも「早く見切りを付けなさい」「地道に働くのが一番」と言われる始末で一瞬落ち込みましたが、もう始めていた手前、やるしかありません。立ちはだかる大きなハードルは周囲の反対の声です。これさえ乗り越えれば、成功したも同然です(妻が賛成だったのは救いでした)。

 今では、反対していた友人も「大したもんだよ」「先見の明があったな」「俺もやってみようかな」と手のひらを返したような言いぐさ。両親も「あんまり欲をかかないようにね」と心配はするものの、やめなさいとは言わなくなりました(笑)。まず勉強、そしてくじけない意志を持つことが大事ですね。

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