日本初!駄菓子食べ放題のホステルが福岡に誕生…うまい棒はじめ60種類ズラリ
「宿泊者は駄菓子食べ放題」。そんなユニークなサービスを提供するIoTホステルが10月、福岡市内に開業し、旅行者の間で注目を集めている。宿泊した日本人客からは「懐かしい!」、外国人観光客からは「日本の駄菓子文化を体験できた」などと好評だ。
ホステル「TRIP POD FUKUOKA -snack&bed-」は10月21日、福岡市中央区の繁華街・今泉にオープン。西鉄福岡(天神)駅から徒歩約3分と交通の便のよい場所にあり、5階建てビルの2階がフロントと休憩スペース「お菓子処」、男女共用フロア(ドミトリータイプ32ベッド)、3階は女性専用フロア(同28ベッド)になっている。1泊料金は3300円(税別、平日)から。国内外の旅行者に民泊サービスや快適な旅行環境を提供する事業を行っている「株式会社iVacation」(大城崇聡代表取締役、東京都港区)が手がけた。
「お菓子処」と呼ばれる交流スペースには、スナックや和菓子、スイーツなど約60種類の駄菓子が木製の棚にずらりと並んでいる。宿泊者はここで気に入ったものを好きなだけ食べることができる。
「日本の駄菓子」をコンセプトに据えたことについて、同社はこう話す。「福岡は国内旅行者をはじめ、訪日外国人観光客が年々増えていますが、日本の駄菓子文化は、日本人にも外国人にも楽しんでいただける魅力的なサービスになるのではと考えました。駄菓子を楽しみながら、ゆっくりくつろげるホステルというのは、弊社調べでは日本初です」(広報担当の鶴岡恵さん)
特に人気なのは、「うまい棒」やチョコ系(「ブラックサンダー」や「チロルチョコ」など)。また、イカ、するめ、ソースカツなどお酒のおつまみ系も人気上昇中だそう。
現在は、博多土産で有名な「にわかせんぺい」とコラボした商品も宿泊者限定でプレゼント中だ(先着順)。「地元企業とのこうしたコラボ企画は今後も増やし、ここでしか手に入らないオリジナル商品もそろえていきたい」(同)という。
宿泊した日本人客からは「懐かしい駄菓子が食べられて嬉しい」、外国人観光客からは「うまい棒は知っていたが、イカやするめ、チョコ、おもちなど、こんなにたくさんの種類の駄菓子があるとは驚き」、「日本の駄菓子を味わうことができて楽しかった」といった感想が寄せられているという。
中には他の宿泊者との会話が盛り上がり、つい食べすぎてしまう人も。「お菓子処では、日本の方々が『私が子どものころ好きだったのはこのお菓子』などと海外の方々に教えてあげたりして、互いの交流が深まるきっかけになればいいなと思っています」(サービス開発部の大海陽子さん)
宿泊者はフロントで4カ国語(日、英、中、韓)対応のスマートチェックイン機に予約番号を打ち込むだけでスムーズにチェックイン、チェックアウトができるほか、旅行者をサポートする「TRIP PHONE」と呼ばれるデバイスを無料で貸してくれるのも、IoTホステルならではの嬉しいサービスだ。
「TRIP PHONE」は、たとえば「おすすめの屋台は?」、「○○へ行きたい」などの質問や要望を伝えると、24時間体制で待機するトリップ・コンシェルジュがただちにメッセージで情報を教えてくれるという優れもの。レストラン予約やタクシーの手配、通訳機能、観光地の音声ガイド機能などもあるので、特に「初めて福岡にやってきた人たちに好評」(大海さん)という。
スマートで便利なIoTの最先端技術と、懐かしい駄菓子の食べ放題。福岡を訪れる際は、その両方を存分に味わってみては。問い合わせは同ホステル…https://www.trippod.jp/fukuoka/ 電話092(791)2167(デイリースポーツ特約記者 西松宏)