まだ間に合う!大阪でイチゴ狩り 梅田からわずか35分の好立地
まだ間に合う。早春の風物詩だと思っていたイチゴ狩り。実は4月いっぱい、場合によっては5月中旬まで楽しめるという。東大阪で唯一イチゴ狩りができる川浦農園(代表・川浦慎太郎)もその中のひとつ。なんと大阪・梅田から35分というアクセスの良さ。イチゴ好きにとって、こんな朗報はない。
東大阪でイチゴ狩りができると聞き、すぐに連絡を取った。年度替わりと時期が時期だけに半ば諦めながら。ところが、川浦慎太郎代表(36)から「ベストシーズンではないですが、大丈夫ですよ」とうれしい答えが返ってきた。
大阪メトロ・長田駅から北へ徒歩15分ほど。住宅街のど真ん中に、その農園はあった。イチゴ栽培は今年で7年目に入るという。
「農協に入ったんですが、おやじが亡くなって1人でやるとなったときにイチゴをつくり始めました。利益が出ると思って」
だが、イチゴはデリケートで病気に弱く、ここまで試行錯誤の連続。1年目など葉っぱを取りすぎ、光合成の量が足りないなんてこともあったと苦笑いする。
ノウハウを身につけた現在は6棟のビニールハウス(合計1・8反)で「章姫(あきひめ)」と「紅ほっぺ」の2種類を栽培している。中に入ると、あの甘酸っぱい香りが広がった。
「仕事をしているのは4万匹のミツバチがメインで次が嫁さん。僕は何もしてません」と言いながら土に潜む病原菌を避けるため、地面から1メートルの「高設栽培」を取り入れ、また天敵を使った「減農薬栽培」も行っている。
「虫を使って、悪い虫を退治してもらう。農薬はなるべく使いたくないので。室温、環境を整えるため、遮光したり、紫外線の明かりを取り付けたりしています」
その甲斐あって、いまでも土、日のイチゴ狩りは4月末まで予約一杯。平日に空きがある程度だ。最近では台湾、シンガポール、タイなど外国人観光客も多く、昨年からは農園の入り口で直売も行っている。
章姫は水分が多くて、甘さが売り。一方の紅ほっぺは酸味と甘みが絶妙。十分満足したのは言うまでもない。それが大阪から35分弱の近さ。さあ、イチゴ好きは行くしかない。(デイリースポーツ特約記者・山本 智行)
◇予約・料金問い合わせ 川浦農園 大阪府東大阪市七軒家4-19・電話番号070(5264)0831(電話対応時間 10時~17時)