小3女児殺害で逮捕の勝田容疑者、同じ手口の未解決事件に関連浮上…兵庫県警も捜査
岡山県津山市で2004年に小学3年の筒塩侑子さん(当時9歳)が殺害された事件で、別の殺人未遂事件で服役中の勝田州彦容疑者(39)が30日、殺人容疑で岡山県警に逮捕された。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はデイリースポーツの取材に対し、勝田容疑者が女児に執着して刃物で複数回刺す等の手口で犯行を近隣地域で繰り返しており、今後、さらなる余罪が明らかになる可能性もあると指摘した。
逮捕容疑は04年9月3日に侑子さんの自宅で首を絞め、刃物で胸腹部を複数回突き刺して殺害した疑い。同容疑者は09年に兵庫県姫路市やその周辺町で小学1年女児ら計5人の少女への傷害と暴行容疑で逮捕され、翌年、懲役4年の判決を受けた。出所後の15年には姫路市内で中3女子生徒の腹をナイフで刺す殺人未遂事件で再び逮捕され、懲役10年の判決を受けて岡山刑務所で服役中だった。
逮捕されたこの日、岡山県警は兵庫県加古川市にある勝田容疑者の実家で家宅捜索を始めた。
小川氏は「04年の事件から、逮捕された案件だけでも、女児ばかりを狙った事件を岡山と兵庫で繰り返している。少女の胸や腹を刃物で刺すという異常性が共通しており、さらに余罪があると考えられる。未解決事件の中でも、地理的なもの、その犯行の手口が非常に酷似しているものがあり、兵庫県警も捜査を進めていると思われます」と分析した。