嘉門タツオに仏教界から熱視線 「墓参るDAY♪」など終活3部作で爆笑お彼岸ライブ

 コミックシンガーの第一人者として「アホが見るブタのケツ」や「鼻から牛乳」のヒット曲で知られる嘉門タツオ(59)が還暦を目前に仏教界から熱い視線を注がれている。

 「墓」や「死」をテーマに、コミカルな歌詞を歌い上げている。旧知の住職が「お墓参りをする人が減った」と心を痛めているのを知って、それならと「墓参るDAY♪」を作った。「旅立ちの歌」「HEY!浄土」と合わせた終活3部作を引っさげ春には、お寺でお彼岸ライブを行った。

 子供からお年寄りまで集まったライブで、歌詞の面白さに境内が爆笑に包まれた。その様子は「替え唄の人気歌手が墓や死にまつわる新曲でお寺興行」(月刊住職、6月1日発行)、「故人を大切にする思い、歌で伝えたい」(日蓮宗新聞、4月10日発行)という見出しで、専門の雑誌や新聞に報じられた。

 「20代や30代では無理だったが、この年になって伝えられるメッセージがある」。父親が書店で勤務していたこともあり小さい頃から本に親しんできた。「文学と音楽」の融合を続け、今年でデビュー35周年を迎えた。また58歳の誕生日を機に嘉門達夫から嘉門タツオに改名。カタカナにすることで「よりフットワークを軽くしたい」と言う。

 嘉門のメッセージはいろいろな場所で効果をあげている。2015年暮れから東京・新宿東口商店街で流れている「ぼったくりイヤイヤ音頭」のおかげで客引きの数が半減した。その後、錦糸町、渋谷センター街でも採用された。

 今月21日、終活3部作を加えた全15曲が収録されたアルバム「HEY!浄土~生きているうちが花なんだぜ~」が発売される。宇崎竜童の名作「生きているうちが花なんだぜ」も本人から快諾を得て収録されている。メッセージを広く伝えたい。世間に与える影響力の大きさを考慮して「ぜひ旅立ちの歌を、ビートたけしさんに歌ってほしい」と希望も口にしていた。(デイリースポーツ・佐藤利幸)

 ◆嘉門タツオ デビュー35周年 to 還暦 ライブ&ツアー

 7/21(土)大阪・吹田 Live Bar TAKE FIVE 電話06-6319-0625

 7/22(日)大阪・守口 ムーブ21・プラネタリウムドーム 電話 06-6905-3921

 8/18(土)東京・渋谷 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE 電話 050-5533-0888

 8/19(日)兵庫・赤穂 赤穂市文化会館 電話 0791-43-5111

 8/25(土)奈良・生駒 たけまるホール 電話 0743-75-0101

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