「恋」は酷暑に負けず!?日本酒、ナイトクルーズ…真夏の出会いを求める男女
記録的な猛暑が続いても、「夏」が新たな出会いへの期待が高まる季節であることに変わりはない。冷房の効いた屋内会場や、気温が30度を切った夜間に開催された7月の「街コン」をのぞいた。
横浜港の横浜大さん橋ホールで行われた「七夕日本酒フェス」には日本酒好きな老若男女が詰めかけた。
既婚者OKのブースで、浴衣姿のカップルに声をかけると、2人は婚約中だった。40代という女性は「恋愛には興味なかったんですけど、突然、彼氏を作ろう!と思って、昨年2月に婚活パーティーに参加して出会いました。8月の花火大会でプロポーズされ、今年8月に結婚します」と明かし、「お酒が好きなので『日本酒飲みに行かない?』って誘いました」と積極的だ。彼氏は30代といい、年齢差こそ明言しなかったが、「10歳差くらい?」と尋ねると、静かにうなずいた。一歩引いて女性を気遣う姿がほほ笑ましかった。
「釣り仲間」という会社員男性グループも。「夏といえば逗子海岸ですね。海では音楽。加山雄三やサザンが大好きです」(67歳)。「学生時代の夏休み、仲間とオフロードバイクで長野にある友人の実家に行ったら、男性と同じ数の女性を紹介してくれてね。バイクの後ろに乗せて、捕まられただけだったけど」(55歳)。40代男性は「夏の思い出といえば熱中症。みなさんも気をつけましょう!」と注意を促した。
22日には「プレミアム婚活クルーズ」が東京湾で開催された。シャンパンで乾杯し、デザート付ビュッフェを楽しみ、男女合わせて8人ほどのグループに分かれて交流。そして、好きなタイミングで最上階のオープンデッキへ。東京タワーやレインボーブリッジ、お台場などの夜景をバックに写真を撮る参加者も多数。イベント後半のフリータイムでは、夜景を楽しむペアがちらほら見られた。
今回は2組のカップリングが成立。船長立会いのもと、船上で愛を誓う「船長挙式」と結婚1周年クルーズがプレゼントされた。「なんだか恥ずかしいけど、とてもうれしいです」と照れながら女性が話してくれた。
この2つのイベントを開催した「リンクバル」の広報担当・出来千春さんは「季節の変わり目は、恋愛をしたくなる方が多いように思います。夏といえば海。夏だからこそ楽しめるイベントに参加されるお客様は多いですね」と総括した。
さらに出来さんは前者のイベントについて「日本酒という共通の話題を通して緊張がほぐれ楽しんでいるお客様の顔を見ることができました」。後者には「非日常体験を味わえるイベント。男性はジャケットを羽織っている方が際立ってかっこよく見えましたし、女性もワンピースを着ている方が多く、きれい目の格好がロケーションにもぴったりでした。2人きりでおしゃべりしているペアを見ると、ほっこりしました」と振り返った。(デイリースポーツ・北村泰介)