かき氷仕立て洋食で猛暑を乗り切る 京都のご当地グルメに新風
ひときわ暑い今年の夏、食欲が落ちた時には冷たくてのどごしのいい料理がうれしい。そうめんや冷やし中華などが夏の定番だが、京都ではこの夏、かき氷仕立ての冷製イタリアン&フレンチが話題を呼んでいる。
「イル フィーロ」や「カーサ ビアンカ」など京都市内のレストラン12軒が、京都の食材を使った料理にコンソメ味のかき氷をかけたメニューを提供するイベント「氷のコンソメ 京仕立て」を実施。調味料ブランド「マギー」を展開する「ネスレ日本」が提案するご当地グルメイベントで、京野菜やハモなど京都ならではの食材を使い、猛暑対策と同時に地場産業のPRにも一役買っている。
提供されるメニューは店によって異なるが、いずれもコンソメにハーブやスパイスなどで味を加えた氷をハンディータイプのかき氷器で削り、料理の上にふりかけるというもの。冷製スープやパスタ、カルパッチョなどおなじみの料理に氷の“冷やシャリ”食感がプラスされ、どんどん食が進みそうだ。
また、客の目の前でかき氷をかけて料理を仕上げるというパフォーマンス性も魅力。雪のように降りかかるかき氷を動画に収めるなど“SNS映え”の楽しみにつながる。
イベントに参加する京都イタリア料理研究会会長の和田康則氏は「猛暑の京都を訪れる観光客の方々に“京仕立て”の氷のコンソメで、涼を感じてほしい。この思いから生まれたメニューは、料理のジャンルを問わないので、イタリアン、洋食に限らず、興味を持つシェフがどんどん参加し、京都の新しい夏の風物詩・新しいご当地グルメを目指したい」と話している。同シェフがオーナーを務めるイタリアンレストラン「イル フィーロ」では、「旬の京食材に合わせた氷のコンソメ添え」を提供する。
京都ならではの食材を使うという点にもこだわりがあり「京野菜は味が濃いのが特徴で、これまでもいろんなお店のシェフが料理に使ってきた。この機会にみんなで地産地消を盛り上げていきたい」と期待。これらのコンセプトに賛同した有志のシェフが力を合わせ、イベントに参加している。
メニューの提供は9月ごろまでで、価格は1品1000~2000円(いずれも店舗により異なる)。実施店舗は以下の通り。
アルポルトカフェ京都タカシマヤ店/市場小路 イオンモール京都桂川店/市場小路 北大路ビブレ店/カーサ ビアンカ/クッチーナ クラモチ/タヴェルナ ピノッキオ/イル フィーロ/イタリア料理アルソニャトーレ/スプリングバレーブルワリー京都/ダニエルズアルバ/トラットリア・あるとれたんと/フランス料理 祇園ブルジョン(デイリースポーツ・中野裕美子)