年末年始は9連休!東南アジアやカリブの海外クルーズに注目

年末年始のカリブ海クルーズで満喫できる絶景
カリブ海に浮かぶ豪華客船。海上の高級ホテルだ
カリブ海の景色
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 10月も半ばを過ぎて秋本番を迎えたが、年末年始に海外旅行を考えている人たちにとっては、その行き先や期間、予算などのプランを検討する時期に入った。ヤフー検索の調べによると、今の時期に「年末年始 海外旅行」の関連ワードを検索するユーザーが増えるという。そこで注目のツアーを紹介しよう。

 今年度の年末年始の旅行時期だが、1月4日を休めば、12月29日から1月6日まで最大9連休となる。長期休暇ということで注目されているのが、船旅をゆったりと楽しむクルーズだ。この部門を担当するIACEトラベル・クルーズ事業部の南和明部長は「ここ数年、そして来年の年越しに向けて人気があるのは、東南アジアクルーズとカリブ海クルーズです」と明かす。

 東南アジアはシンガポールから乗船してペナン島、プーケット島といった人気のリゾートを巡る7泊クルーズ。羽田、成田、関空、中部から直行便でシンガポールを往復する日程を入れて9日間で旅することができるため、完売したという。

 カリブ海クルーズは、米フロリダ州のフォートローダーデール、マイアミ、ニューヨークからカリブ海の島々を7泊で巡り、飛行機移動を入れて11日間。実際に体験した南部長は「なんといっても圧倒的に美しい海と南国にふさわしい朝日と夕日、夜には北半球の星座だけでなく、南半球の星座も楽しめる。最近では人気の寄港地に、飛行機では行きづらいキューバが入りました」と魅力を語った。

 カリブ海クルーズの場合、日程的に暦通りの連休期間を超える。南部長は「多くのケースがリタイア世代の方です。ただし、毎年、現役世代の方も徐々に長期旅行に出かけるケースは増えています。お金があり、休みも取れる人と、その逆の層との二極化でしょう。(日本社会の)貧富の格差と言われますが、それは休み方も含めての現象だと言えると思います」と分析した。

 ちなみに、宿泊費が高騰する年末年始でも、クルーズは宿泊費と食費込み。同氏は「ハワイに4泊する旅費でクルーズで7泊できる。芸能人が6日間のハワイ旅行を楽しむ時期に、富裕層はカリブ海で11日間かけてのんびり過ごしているのでしょう」と解説した。

 一方、一般的な海外旅行で年末年始の人気スポットはどこだろう。同社によると、グアムがビーチで過ごすバカンスとして、韓国がグルメという点で人気だという。ハワイ旅行の予算を高いと感じている客層がグアムに流れていると予測され、韓国については北朝鮮問題における南北融和という変化があった頃から増加傾向にあるという。韓国グルメの人気はチーズタッカルビやスイーツ。若い客層によるインスタ映えが旅の目的にも含まれてきているようだ。

 ところで、年末年始の海外旅行での集客状況はどうか。同社では前年比でクルーズが約20%アップ、一般的なコースが30~40%アップで推移。長期連休への期待から、その需要が例年よりも増えており、予約は今から急いだ方がよさそうだ。

 (デイリースポーツ・北村泰介)

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