目利きが厳選した旬のさつま芋 いろんな焼き芋を楽しめる蜜香屋
秋が深まり、紅葉が色づき、薄手のコートやマフラーが必要な季節になってきましたね。そんな時には、アツアツの焼き芋をほお張ってみるのもいいのではないでしょうか。大阪メトロ中崎町駅の2番出口から徒歩1分。天五中崎商店街の入り口近くに、焼き芋とさつま芋スイーツの店、蜜香屋(みっこうや)があります。
蜜香屋は2009年、大阪市内の商店街路地裏で、テークアウト専門の焼き芋店として開業。6年後、天五中崎商店街のメインストリートに現在の店を構え、店内では、焼き芋だけでなく、ポテト大学ややきいもサンデーなど、カフェメニューも味わえます。
焼き芋は定番の鳴門金時から安納芋まで、旬のものを使用。常時3種類くらいあるのですが、自社農園で栽培している安納芋以外の芋は、日本全国の芋の中から、市場のさつま芋マイスターが最高のものを目利きしているそうです。ホクホク系のものから、蜜がジュワ~っとにじみ出るようなネットリ系のものまで、好みの種類の焼き芋を選べるのもうれしいですね。
取材に伺った時は、鳴門金時と紅はるか、シルクスイートの3種類があり、安納芋は、もう少し先、12月から販売するということでした。
さつま芋の種類によって、石焼きにしたり、オーブンでこんがり焼いたり、焼き方も変えるという蜜香屋。それぞれの芋の特徴が最大限に引き出されるのです。
お店のスタッフ一押しの「鳴門金時」は、ホクホク系の王道。香ばしい香りと芋本来の自然な甘みがほんのり口中に広がります。「シルクスイート」は、甘くて、スイートポテトのような、なめらかな食感と強い甘みが女性に人気!男性ファンが多いという「紅はるか」は、鳴門金時とシルクスイートのいいとこ取りをしたような芋で、しっとりとした食感。ほどよい甘みが感じられます。
12月から5月くらいまで販売するという「安納芋」の焼き芋は、お店の看板商品。種子島にある自社農園では肥料や土を改良し、試行錯誤を重ねて、強く元気な芋を育てています。実った芋は、いったん掘り起こしてから約2カ月間寝かせるのですが、さらに栄養価が高く、濃厚な味わいになるそうです。
焼き芋は、1本ずつ販売しているのですが、小さいもので200グラム程度440円から。300グラムの大きな芋が660円くらいになります。いろんな種類の焼き芋を食べ比べしてみるのも楽しいですね。冷えた両手をアツアツの焼き芋で温めて、ほっこりしてみませんか。(神戸新聞特約記者・渡辺陽)
◆蜜香屋(みっこうや)
住所 大阪府大阪市北区中崎1-6-20
電話 06-6147-9320
URL http://mikkouya.com
営業時間 12時~19時
定休日 火曜日
アクセス 大阪メトロ谷町線・中崎町駅2番出口から徒歩1分
◆渡辺陽(わたなべ・よう)大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。フェースブック(https://www.facebook.com/writer.youwatanabe)