「名古屋弁おみくじ」が人気!「縁談」…どえりゃあ良縁だがね

コテコテの言葉でつづられた「名古屋おみくじ」に思わず笑みが
金刀比羅神社の「名古屋弁おみくじ」は1回100円
名古屋市西区にある金刀比羅神社
3枚

 名古屋市西区にある金刀比羅(こんぴら)神社。ここで引ける「名古屋弁おみくじ」が好評だ。おみくじに書かれる言葉は神様からのお告げとされるが、名古屋弁で書いてあるのがユニークだ。

 小ぢんまりとした神社は、名古屋で最初に出来た商店街と言われる円頓寺商店街の中にある。2013年10月の神社の例大祭で、名古屋弁おみくじは初登場。「商店街を活性化させたい」という円頓寺商店街振興組合の発案で生まれた。当初、一度だけの試みだったが、好評を博したため2014年から常設されている。

 神社を訪れ参拝を済ませた筆者も、早速、運試しに引いてみることに。赤い紙のおみくじは前面に「こんぴら」と書かれ、中面に大吉、吉などの運勢が書かれている。筆者が最初に引いたおみくじは「末吉」。書かれてあった和歌を引用しよう。

 「とけてうれしい小池のこおり ふたつならんだおしのかげ」。これを名古屋弁で訳すと、「春だぎゃあ 運は仲良するでね 冬の厳しさは過ぎましたが~(中略)~金運も開くでよ 投機はいかんで」となる。

 冒頭の「春だぎゃあ」で面食らうが、たしかにより身近に感じられる気がするから不思議だ。さらに、おみくじの下段にでも「恋愛」(和合の時だで幸せは二人の上にある)、「願望」(後からようなる)、「縁談」(どえりゃあ良縁だがね)と、名古屋弁のオンパレードだ。

 名古屋弁おみくじに、にわかに興味が湧いた筆者は、賽銭箱に奉納金の100円を追加で投げ入れ、さらに引いてみることに。

 「井の中の蛙と馬鹿にしなさるな 花も散りこむ月もさす」の和歌は、「どっちを向いても幸福みてゃーあらせんて ひそかに空からおって来る~(中略)~心静かに待ってみや」となる。

 そのほかにも、「願望」(次第にだがね)、「縁談」(多くても人柄で決めやあよ)、「商売」(今が大事だで精進)、「賭け」(今日はやめやめ)などとユニークだ。

 名古屋観光ついでに金刀比羅神社の名古屋弁おみくじ。いっぺん、引いてちょー。

 ◆金刀比羅神社 愛知県名古屋市西区那古野1-6-15▽おみくじ=1回100円

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス