名物ズラリ名古屋めしを一度に味わえる店発見 名古屋駅近の「わが家」で大満足だがね
先日、名古屋へ出張した。せっかくなので名古屋名物を食べよう、ということになったが、上司は手羽先、後輩は味噌煮込みうどん、私はひつまぶしが食べたい…と意見が分かれた。日帰り出張でこの3品を食べるには、駆け足で3軒はしごするしかないのか?
という“あるある”を一発で解決してくれる居酒屋が、JR名古屋駅にほど近い「熱情的名古屋名物居酒屋 わが家」だ。
メニューを見ると「手羽先の唐揚げ」(480円)「八丁味噌串カツ」(480円)「味噌煮込みうどん」(980円)「あんかけスパゲティー」(780円)「台湾ラーメン」(680円)「うなぎのひつまぶし」(1780円)「小倉トースト」(480円)など、思いつく限りの“名古屋めし”が網羅されている。
愛知県岡崎市出身の店長・西川央さん(39)はもともと、地元の食材にこだわった店としてオープンした。野菜は知多半島、魚介は豊浜漁港など、愛知県内の材料を厳選。味噌味のメニューで決め手となる八丁味噌は、故郷・岡崎市の老舗「まるや八丁味噌」を使用している。オープン当初は手羽先の唐揚げや八丁味噌串カツ、あんかけスパゲティーなどからスタートした名古屋めしは徐々に増え、今ではメニューのほとんどを占める。
手羽先の唐揚げは、黒こしょうとニンニク甘だれが絡んだスパイシーな一品。二度揚げされたパリパリの皮がたまらない。八丁味噌串カツは、大豆の風味が凝縮された甘辛い味噌ダレが衣に絡み、くせになるうまさだ。
愛知県内各地の地酒も取り寄せており「長珍」「勲碧」「ほしいずみ」など、濃厚な味の名古屋めしに合う辛口の酒を楽しめる。
料理は1品1品研究を重ね、完成度の高い味を追求した。「単に多くの名古屋名物がある居酒屋ではなく、それぞれの料理が専門店に負けないように」と自信を持っている。「よその店にあってうちにないメニューも開発し、負けないようにやっていきたい」と、まだまだレパートリーも増えそう。本格的な名古屋の味を、あれもこれも味わってみたい。(デイリースポーツ・中野裕美子)