カレーパンは世界を救う?大盛況だった「カレーパンサミット」に潜入

 皆さんご存じだろうか?今から4年前に誕生した「日本カレーパン協会」という団体を。日本人の“ソウルフード”ともいえる日本生まれの「カレーパン」を通じて人々を笑顔にするために発足。その笑顔が最終的に「世界平和」にも繋がると信じ、大まじめに活動している同協会が、このほど大阪・あべのハルカス近鉄本店で「カレーパンサミット」というマニアックなイベントを開催した。

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 事務局の宮脇小百合さんは“サミット”の狙いを「食べ比べをしてもらい、違いを意識してもらうこと」と説明。28店舗から50種類以上が集められたこのイベント、もちろんカレーパンに特化したものとしては日本最大級だ。しかも3日間(12月7~9日)の開催で1万個以上を売り上げたというから大成功だろう。

 日頃から同協会は、カレーパンを愛するパン屋さんと消費者の橋渡しをすべく、全国各地でイベントを実施。日本人の“カレーパン愛”は想像以上で、どのイベントも連日満員だという。取材日も開催時間は11時~19時だったが、15時過ぎにはほとんどの商品が売り切れ状態。協会の公式Facebookで事前に調べ、出品されたカレーパン全種類を購入する猛者もいるというから驚きだ。

 今回は大阪での開催ということで、あえて関西以外の地域から多くの種類が集められた。中でも、大人気だったのが「キタキツネのしっぽ」(北海道)の5品。「北海道カレーパン」「北海道十勝モッツァレラチーズカレーパン」「北海道和牛カレーパン」「北海道野菜カレーパン」「北海道牛タンカレーパン」と名前を見ただけでも美味しさが伝わってきそう。実際に同店の商品だけで2300個以上が売れたという。

 同店人気の秘密は、協会が定める「カレーパングランプリ」に選出されたことも大きな要因(今年度のチーズカレーパン部門)。確かに“カレーパンの玄人集団”のお墨付きとあれば、ファンじゃなくても一度は食べてみたくなる。

 最後に、さまざまなカレーパンに接してきた宮脇さんが「非常に珍しい」とうなるカレーパンを紹介してくれた。それは「喜福堂」(東京)の「カレーBread」(1500円)。見た目は食パンだが、カレーが練り込まれており、味はしっかりカレーパンだという。そこそこの値段だが、イベントが開催された3日間で1日のみ限定10個が販売されて即完売。今後さらなる人気爆発が見込まれている。

 たかがカレーパンと侮るなかれ。“普通のカレーパン”は一つもなく、一つ一つに個性アリ。みなさんもぜひ、その奥深さを味わってみては。(デイリースポーツ・知手健人)

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