SNSで話題「たこ焼きスノードーム」 マツコの番組余波?「一目惚れ」「なんで青のり」
大阪限定のコテコテお土産「たこ焼きスノードーム」がSNSで話題だ。雪の代わりに青のりを降らせるというアイデアが大好評。「た、た、た、た、たこ焼きのスノードームやっとみつけた!」「大阪ならではの発想」「一目惚れしました!」「なんで青のりやねん…そこは鰹節であるべきちゃうんか…?」「秀逸すぎる、最高傑作」など、ツイッター上では多くのコメントが寄せられている。
この「スノードーム」が発売されたのは昨年9月中旬だった。タイプは「大阪城」「たこ焼き」「たこ」の3種類。当初は定番の「大阪城」を中心にじわじわと売れていたそうだが、SNSで「青のりが舞うたこ焼き」が評判となり、いまやそちらがヒット商品になりつつある。
商品の企画から制作、販売まで展開しているのは日本のヘソを目指すヘソプロダクション。あの「忖度まんじゅう」を世に出したアイデア集団だが、代表の稲本ミノルさん(43)も「たこ焼きスノードーム」の反響の大きさには、いささか戸惑い気味だ。
「最近マツコのテレビ番組(1月29日放送のTBS系・マツコの知らない世界)でスノードームが紹介されたみたいで…。うちの商品ではなかったんですが、どなたかがたこ焼きをツイッターで発信してから問い合わせが急に増えました」
稲本さんによると、もともとスノードームは5年ほど前から売れる兆しがみられたという。「建物は売れるので、まずは大阪城を。でも、それだけじゃおもろないなとなって、たこ焼きをつくって雪を青のりに。たこは両者のバランスを考えて、おまけです」。3種類とも価格は各680円(税別)で大きさは手のひらサイズ。リアリティーを出しつつ、かわいさも表現しており、話題の「たこ焼き」にはどろっとしたソースがかかり、楊枝が刺さっているのがクスッと笑える。
「突っ込めるようにあえてやっているんです。どこまでの世界観を出したらいいのか何回か試作して、この形に。雪の代わりにかつお節も考えたが、青のりにしました」
さらに、これらに加えて金ピカの「フリービリケン」も発売。当然のように金のラメがキラキラと舞い、幸福感を演出してくれるという代物だ。
ヘソプロダクションといえば、やはり忖度まんじゅう。「こんなもん売れるかいな」と販売前には罵声を浴びせられたこともあったそうだが、累計10万箱を突破。忖度は2017年の「流行語大賞」に輝き、稲本さんは授賞式に出ている。
他にも大阪の菓子会社「松月堂本舗」と組んだ「パインアメ」のバームクーヘン版「パインバウム」や、その発展型でもある「パインアメ リップクリーム」なども企画。内田洋行の「マジックインキ」とコラボし、ペンからふりかけが出るシリーズ(たこやき風味塩、明太子風味塩、焼き鳥風味塩など8種類)も思わずにやけてしまうものばかりだ。(デイリースポーツ特約記者・山本智行)