共働き夫婦のお金のやりくりに強い見方!夫婦で「共有」できる家計簿アプリ

共働き夫婦の家計管理につかえるアプリ「おカネレコプラス」の画面
共働き夫婦の家計管理につかえるアプリ「おカネレコプラス」の画面
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 スマートフォンの家計簿アプリが注目されています。レシートの写真を撮影することで、簡単に入力でき、お金の流れを管理できる機能などが知られていますが、大手のマネーフォワード社が2018年秋に株式を上場したこともあり、さらに高い関心を集めています。現在、この領域で新たなサービスとして注目されているのが、夫婦で家計簿を「共有」できるアプリです。共働きの夫婦は、収入が2人分になる一方、家計の全体像を把握しにくくなるという話も聞かれます。アプリを活用して、夫婦で協力しながら家計を見直してみませんか。

▼個人と家族の家計簿を管理できる

 夫婦で「共有」できるタイプの家計簿アプリは、スマートアイデア社の「おカネレコプラス」が代表格といえるでしょう。これまで個人で入力・管理してきた家計簿とは別に、夫婦・家族で管理できる家計簿が設けられています。

 具体的には、アプリには「個人」「ファミリー」「仕事」の3種類の家計簿が用意されています。ファミリー家計簿は家族を招待することで、一緒に記入・閲覧することができます。個人用家計簿は自分だけにしか見えないので、安心して1つのアプリで個人と家族の家計簿を管理することが可能です。

 旅行や高価な買い物など、貯蓄の目標額がある人もいるでしょう。また、子育てや老後生活など、将来的に必要になるときへの貯蓄を目指す人もいるでしょう。毎年いくらぐらい貯めて、どれくらいの貯蓄額をどのように貯めたらいいのか。個人で考えた答えを共有するのもいいですが、折角なので、夕食の折でも時間をとって、夫婦で答えを出してみましょう。

 毎月受け取った給料からどれくらいを貯蓄に回すと良いのかがわかれば、あとはアプリを活用して実行です。理想は半月に1度、少なくとも1カ月に1度の割合で、一緒にファミリーの家計簿にログインします。立てた目標と比べてどうなのか、達成が難しそうであれば、そこからどうすればいいのかを考えます。家計簿を共有できることで、2人で決めた目標額が、より現実味の高いものにできるでしょう。

▼共有型のハードルが高ければ、まずは個人型から始めよう

 とはいえ、共有型家計簿は夫婦(家族)で複数名が「始めよう」とならなければ、なかなかきっかけが生まれないもの。ハードルが高ければ、まずは「個人型」の家計簿アプリから始めてみても良いかもしれません。

 たとえば既出のスマートアイデア社は「おカネレコ」という個人型家計簿アプリを既に提供しています。家族のなかで家計を別々に管理している人は、まず個人型を始めてみましょう。家計簿アプリの使い方を習得し、家計簿をつけることが家計に与える好影響を説明できるようになることは、家族型のアプリを始める良いきっかけとなるはずです。

 夫婦別々の家計ではなく「おこづかい制」の人も同様です。毎月のおこづかいを月次収入に見立て、管理をしてみましょう。スマートフォン代金など毎月必ず発生する「固定費」と、飲み会や遊興費などの「変動費」をまとめ、お金に関する情報を夫婦間で明示化してみましょう。そうすることで「これを家族単位で始めるとメリットあるかもしれないな」と思ってもらう…このプロセスが大切だと思います。

 家計簿アプリは、スマートフォンなど手持ちのツールで手軽に入力・管理することができます。家計簿が紙媒体だったときは、お金が入り用なときに開いてやりくりするネガティブな印象がありましたが、時代が変わりアプリになることで、家計簿は家族で取り組むポジティブなツールに変わってきたといえるでしょう。共有型、個人型どちらでも良いので、まずは気軽に始めてみませんか。慣れてきた頃には、周囲がちょっとうらやむようなお金の管理術が身についているはずです。(工藤崇・ファイナンシャルプランナー)

◆おカネレコプラス(スマートアイデア社)https://okane-reco-plus.com/

◆工藤 崇(くどう・たかし)FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。

https://biz.lettepla.net/login

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