米朝首脳会談は「安易な妥協」に 国民民主党の玉木代表が懸念

 国民民主党の玉木雄一郎代表が27日、ツイッターを更新。ベトナムで開催されるトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談に向け、焦点となる北朝鮮の非核化についての交渉が「安易な妥協」に終わってしまう可能性を懸念した。

 玉木氏は「米朝首脳会談が始まる。トランプ大統領は北朝鮮の非核化は『急いでいない』と繰り返し『差し迫ったスケジュールがあるわけでもない』とも述べており、安易な妥協をする可能もある」と指摘した。

 さらに、玉木氏は核開発施設が集まっていることで知られる北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)以外にある施設のリストアップが必要と言及。「寧辺の核施設の解体だけではとてもCVIDとは言えない。寧辺以外にも秘密施設があると言われており、全リストが必要だ」と訴えた。

 「CVID」とは、米国が提示する「完全かつ検証可能で不可逆的な核解体(廃棄)」のこと。北朝鮮には、老朽化しているといわれる寧辺以外にも別の施設があると推測されており、そのすべてを解体できるかがポイントになっている。玉木氏が問題提起した「全リストの開示」が実現するか注目される。

 トランプ大統領と金委員長は27日夜に後晩餐会に出席し、首脳会談は28日にも行われる予定。

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