小沢一郎氏が「辺野古反対」“無視”の安倍政権を「政治ではない」

 自由党の小沢一郎共同代表(76)が27日、更新された公式ツイッターで、沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票で7割の反対票が投じられながら、建設推進の方針を変えない安倍政権を批判した。

 小沢氏が問題視したのは、岩屋毅防衛相が26日の会見で発言した内容にあった。岩屋氏は「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし国には国の民主主義がある。それぞれに、民意に対して責任を負っている」と発言。沖縄と日本国を“別物”と捉えた視点で、新基地建設を進めていく方針に変わりがないことを主張した。

 これに対し、小沢氏は「辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票で『辺野古反対』の民意が示されたことに関し、『沖縄は沖縄、国は国。勝手にすればいい。対話などしない』というように聞こえる。もはや単なる現実逃避で政治ではない」と痛烈に批判した。

 さらに小沢氏は「民意に全く関係なく工事を進めるという姿勢を沖縄県民はどう見るだろう。ますます人々の心は離れ、国の分断は進む。安倍政権はあまりにも沖縄の民意というものを軽く考えている」と、国と沖縄の“分断”を懸念した。

 小沢氏は、安倍首相が投票結果を巡り「真摯に受け止める」と話したことについても、24日のツイートで「(これまで安倍首相は)『真摯に受け止める』と言って、真摯に受け止めたためしがない。尊い民意を無視し、踏みにじる。美しい国が聞いてあきれる」などと批判している。

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