春色ドリンク片手に京都でお花見デート 梅体験専門店「蝶矢」から春の限定カクテル
京都にある梅体験専門店「蝶矢」から春限定テイクアウトドリンク「梅桜スパークリング」と「梅桃スパークリング」の2種が、3月1日から4月30日まで限定発売される。春の華やぎをぎゅっと閉じ込めたかのようなドリンク片手に、大切な人とお花見デートを楽しめば、甘酸っぱい梅の香りが2人の春の思い出をいつまでも忘れられないものにしてくれそうだ。
「蝶矢」は、京都烏丸にある世界初の梅体験専門店。梅酒作りの老舗である「チョーヤ梅酒」がプロデュースし昨年春に開設した。厳選された素材(梅5種、お砂糖5種、お酒4種)の中から、好みの素材を選んでオリジナルの梅シロップや梅酒をつくることができると評判だ。組み合わせは100種類以上で、自分だけのこだわりの味わいを生み出せると人気を集め、土日などの梅体験は予約ですぐに埋まってしまうのだそう。そんな梅の専門店がお花見にピッタリのオリジナルドリンクを期間限定で出すという。
「京都の春は古来、お花見の名所として知られてきました。桜はもちろん、梅や桃の花を見るために内外から多くの人がお越しになります。そのお花見気分に寄り添い、盛り上げることができるよう、この限定ドリンクは梅、桃のシロップ、桜のリキュールを使用して作られています。期間中にはホワイトデーもありますし、限定ドリンクを片手にお花見デートを楽しんでもらえれば」と梅マイスターの菅健太郎さん。ちなみに「梅マイスター」とは「チョーヤ」社内で梅の栽培、製造、テイスティングにいたるまで日本トップレベルの技術と経験を持つ人のみに送られる称号。そんな梅のスペシャリストである菅さんに両ドリンクの魅力について詳しく聞いた。
「まず『梅桜スパークリング』。こちらは当店の梅シロップをベースに国産の桜リキュール、グレープフルーツジュース、ソーダ、完熟南高梅(かんじゅくなんこううめ)を丸ごと一つ加えて作りました。甘酸っぱい梅の香りにふわりと被さる柔らかな桜の香気を楽しんでもらいたい。アルコール度数は3%と低めですので、ぜひ昼間の花見のお供として味わってもらえれば」。透き通るような金色の梅のシロップの上に、そっと注がれる桜色のリキュールが作るグラデーションが美しい。口にいれると繊細で華やかな春の訪れがするりと喉をすべり落ちていくのが感じられる、大人向けのカクテルだ。
「次に『梅桃スパークリング』。こちらはノンアルコールです。期間内に桃の節句などもありますし、お子さんでも楽しんでもらえるようにとの思いで作りました。やはり当店の梅シロップをベースに桃シロップ、グレープフルーツジュース、ソーダ、そしてやはり完熟南高梅を一つ加えています。先の『梅桜スパークリング』もそうですが、南高梅をつぶしながら味わってもらえるとまた、味わいが変わってきて楽しいですよ」。こちらは春めいた橙色がキュートで、手に持つだけで気持ちが浮き立つ。こっくりと甘い桃の香気の後に残る、さわやかな梅の風味が身も心も清新にしてくれそう。どちらもまさに花見ドリンクにうってつけだ。
「当店の近くにも桜の名所は多いんです。通りの名前でもある六角堂の庭の桜も有名です。鴨川の川べりの桜を見上げながら歩くのも良いですし、少し足を延ばして京都御所の名園の桜を見ていただいても」。また期間中、京都の老舗花店「花政」が店先と店内にそれぞれ桜の枝と季節の花材を使った生け込みをする予定。生け込みは2カ月の間に約4回ほど活け替える。店に訪れるだけでその時々のお花見気分をドリンクとともに味わえそうで、こちらも楽しみだ。(神戸新聞特約記者・山本 明)
▼「梅桜スパークリング」594円、「梅桃スパークリング」562円◆商品の詳細はhttp://www.choya.co.jp/news/20190219_1.html