関ヶ原のコインロッカーが話題 家康が最強?兵力の規模で料金が変わるシステム
岐阜県関ケ原町のJR関ケ原そばにある「関ケ原駅前観光交流館『いざ!関ケ原』」に設置された、武将名と家紋、兵力入りのコインロッカーが再び話題になっている。徳川家康は推定兵力30000で、一番大きい300円のロッカー…といった具合に兵力の順に値段の高いロッカーが割り当てられるという「芸の細かさ」を紹介したツイートには、歴史ファンを中心に「(東軍に寝返った)小早川秀秋は人気なさそう」「全種類見たい」などリツイートが殺到。7日の投稿以来、約1万5千件を超える人気ぶりだ。
同交流館によると、ロッカーは約3年半前に設置。大が1日300円(8台)、中が同200円(12台)、小が同100円(10台)で、当初は普通のロッカーだったが、2015年10月に同交流館がそれまでの観光案内所からリニューアルした際、「何にもないのは殺風景だし、面白くない」と職員がアイデアを出し、大名の名前と家紋のシールを貼ることしたという。大名の選定にあたっては、関ケ原の合戦当時の布陣や兵力などをいくつかの文献で調べ、兵力の大きい順に大きなロッカーに割り当てた。大は徳川家康や石田三成、毛利秀元らが名を連ねる。東軍、西軍の別や大名の名前まで英語でも表記し、外国人観光客にもアピールしている。
設置当初にテレビや新聞、ラジオなどで話題になり、多くの人が一目見ようと訪れたほか、その後、ロッカーが壊れたときなどニュースがあってもなくても、年に2~3回は話題になるという繁盛ぶりという。
これまでのところ、武将の変更などはないそうだが、「お客様が増えて増設、ということになれば、さらに詳しい布陣や、入れ替えなどもあるかもしれません」と担当者。戦いの行方も来訪者次第…ということのようだ。(神戸新聞・広畑千春)