街の小さな映画館にあの大物俳優が!神戸の元町映画館に柄本明が突然の来館
神戸・元町の商店街にある66席のミニシアター「元町映画館」に12日、突然、俳優の柄本明がひとりで現れた。舞台挨拶ではない。純粋に観客として、である。上映終了後には、記念撮影にも気安く応じた柄本。全く偉ぶるところのない人柄に、居合わせた同館のスタッフらは完全にノックアウトされた。
「元町映画館がアツかった」
「ふらっとお立ち寄りいただき、チケット1枚→お顔拝見、スタッフ一同驚き!」
同館が12日夜、スタッフら5人で柄本明を囲んだ写真を添えてツイッターに投稿。300以上の「いいね」を獲得するなど、ささやかながら「当館のアカウント始まって以来、最高と言っていいほどのバズりっぷり」(スタッフ)となった。
柄本は関西には映画の撮影で滞在中だったらしく、その合間にマネジャーも伴わず、わざわざひとりで足を運んだそう。同館スタッフは「映画を見るためなのはもちろんですが、地方の『映画館』を自分の目で確かめに来られたようにも感じました」と振り返る。ちなみにスタッフは全員、チケットを求める男性が柄本だとわかった瞬間、緊張でまともに話せなくなったとか。
2010年にオープンした同館は、俳優らの舞台挨拶や上映作品の関連イベントを精力的に展開しており、過去には柄本の義理の娘に当たる女優の安藤サクラが、主演映画「百円の恋」の舞台挨拶で来館したこともある。ただ、観客として柄本のような大物俳優が来たのは「恐らく初めて」といい、スタッフは「柄本さんの来館で、ウチのような劇場が注目されたのは励みになったし、すごく嬉しい」と感謝する。
所属事務所によると、柄本は「地方ロケの合間に映画を見ることは多い」とのこと。しかも、この話題を13日午後に取材し終えた直後、元町映画館に柄本が再び現れたらしい。柄本さん!神戸が誇るミニシアター、気に入っていただけましたでしょうか!?(神戸新聞・黒川裕生)