つっぱり棒150本活用!自宅の収納超絶テクを披露 平成最後に大掃除はいかが?
収納のために使う実用的なアイテムとしておなじみの「つっぱり棒」。業界トップシェアを誇る平安伸銅工業(大阪市)の社長にして、「つっぱり棒博士」としてテレビや雑誌で活躍している竹内香予子さんが、驚きの収納テクニックを紹介する本「魔法のつっぱり棒でお部屋が変わる」(扶桑社)を出版した。大小150本のつっぱり棒を随所に配した大阪の自宅、通称「つっぱり棒ハウス」で、つっぱり棒への愛を伺った。
【なんてスッキリした部屋なんだ…】
つっぱり棒ハウスに足を踏み入れてまず感じるのは、シンプルな内装から伝わる風通しの良さ。理由はもちろん、つっぱり棒だ。壁と壁の間や本棚はもちろん、天井と床の間など至る所に様々なタイプのつっぱり棒を設置。収納だけでなく、観葉植物を絡ませたり、照明器具の一部として活用したりと、「見せるインテリア」としても部屋の開放的な雰囲気を演出している。
「結婚や出産、子供の成長といったライフステージに合わせて自在にアレンジできるのがつっぱり棒の大きな魅力です」とほほ笑む竹内さん。「押し入れなどでひっそり使われているイメージが強いかもしれませんが、収納、インテリア、カーテンポール、パーテーションなど、実はいろんな使い方ができるんですよ」。実際、一口に「つっぱり棒」と言っても、長さや太さ、材質、縦タイプか横タイプかなど、その種類は多岐にわたる。竹内さん自身、自社商品だけでなく、100円ショップの小さなつっぱり棒も生活に取り入れているという。
竹内さんはつっぱり棒を世に広めてきたトップメーカー、平安伸銅工業の3代目。産経新聞の記者を経て2010年に入社し、15年に父を継いで社長に就任した。若い世代やインテリア好きなユーザーを意識した商品開発にも力を入れている。
新著では、つっぱり棒ハウスでの実用例を中心に、つっぱり棒の賢い使い方を豊富な写真を交えて紹介。「思いたったらすぐ気軽に取りつけられる」「壁に傷をつけず失敗してもやり直せる」などのメリットを挙げた上で、本棚をおしゃれなブックスタンドとして生かす方法や、縦つっぱり棒とメッシュ状パネルを組み合わせて間仕切り兼ディスプレイコーナーにするアイデア、デッドスペースだった壁を収納空間に生まれ変わらせる裏技など、竹内さんが培ってきたノウハウを惜しげもなく披露している。
収納倍増テク60連発、失敗しない使い方、さらには一般の愛用者宅の使用例も掲載してあるため、読めば自宅でもすぐに実践できそうだ。税別1000円で、奥深いつっぱり棒の世界が堪能できる。(神戸新聞・黒川裕生)