「梅田ダンジョンのセーブポイント」が最後に降臨…大阪地下街・泉の広場

用意されるRPG風のフォトスポット(大阪地下街株式会社提供)
1970年に誕生した初代泉の広場(大阪地下街株式会社提供)
撮影ポイントや待ち合わせ、休憩場所として親しまれてきた泉の広場
3枚

 その複雑な構造から「梅田ダンジョン」の異名を持つ大阪・梅田の地下街で、半世紀にわたって迷える人々を救ってきたダンジョンの“セーブポイント”こと泉の広場。この噴水が5月から始まるリニューアル工事で撤去されることになったことを受け、運営する大阪地下街株式会社(大阪市北区)は4月5日から、「さよなら泉の広場」と題したイベントを開く。撮影用フレームや照明で広場をRPG風のフォトスポットに演出し、本物のセーブポイントとして遊んでもらおうという趣向だ。

 泉の広場は1970年に誕生し、現在の噴水は3代目。JR大阪駅、阪急梅田駅を中心とする広大な地下街の一部、「ホワイティうめだ」にあり、待ち合わせや休憩スポットとして親しまれてきた。近年はSNSなどで地下街の複雑さが「まるでダンジョン(迷宮)だ」と話題になることも多く、ホッと一息つける広場はいつしかセーブポイントと呼ばれるようになった。

 噴水の撤去を前に、同社が昨年11月から今年1月にかけて「泉の広場で最後にしたいこと」を募ったところ、1200件以上のアイデアが寄せられた。「泉を使ってチョコフォンデュ」「流しそうめん」などの中から、同社は「梅田ダンジョンのセーブポイント」を採用。ネットなどでの話題性も決め手になったという。

 イベント期間は4月5日から5月6日までだが、セーブポイントになるのは4月14日までなので注意が必要。RPGの画面風フレームには「よくぞここまでたどりつきました。これまでのおもいでをセーブしますか?」という文字が印刷され、各種SNSでの「きょうゆう」を促す。13、14日には入浴剤セットや水などの「回復アイテム」が当たる抽選会も予定している。

 そのほか、期間中は泉の広場の歴史を紹介するパネルを設置したり、広場に関する思い出を募集したりと、さまざまな参加型イベントを通じて最後の思い出をつくる。リニューアルオープンは今年11月の予定で、広場には噴水の代わりに水と木をイメージした光のシンボル「WATER TREE」(仮称)が設置されるという。(神戸新聞・黒川裕生)

※ホワイティうめだ https://whity.osaka-chikagai.jp/

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