多頭飼いしてよかった 3匹の子猫を迎えて猫ざんまい生活
実家で暮らしている時から保護猫を飼っていたという榊原さん。独立してから1匹の保護猫ニョニョちゃんを飼っていたが、19歳で亡くしてからペットロスになった。ニョニョちゃんは1匹狼のような猫だったが、留守番している時に淋しくないよう、今度は多頭飼いをすることにしたという。
東京都に住む榊原さんは、いま一緒に暮らしている保護猫たちを飼う前にも、19年間月日を共にした保護猫がいた。
「実家でもずっと保護猫を飼っていたので、飼うなら保護猫と思っていました。それが普通だったんです。ペットショップをのぞくと、小さくて可愛い猫がいっぱいいるけど、かわいそうだなと思います」
先代のニョニョちゃんとは、横浜の公園で開かれていた譲渡会で出会ったという。「もう20年以上前のことなのですが、ダンボール箱にいっぱい猫が入っていたんです。兄弟猫と離れたところにポツンといたのがニョニョでした。可愛いなと思って見ていたら、ちょうどその時、雨が降ってきたので譲渡会が終わりかけたんです。この子が気になると言ったら、『じゃあもらってください』と言われて。いま思えば、昔は簡単に譲渡してもらえたんですね」
ニョニョちゃんは榊原さんの布団に入ってきて一緒に寝るような子だったが、他の猫と仲良くできる感じではなかった。留守番の時間が結構長いので心配だったが、19歳で亡くなるまで1匹だけで飼ったという。
「亡くなった時は、ペットロスになってしまいました。今度、猫を飼うなら、淋しい思いはさせたくない、多頭飼いにしようと思ったんです」
■先代猫を亡くしてペットロスに、3匹の子猫との出会い
当初、榊原さんは里親募集サイトを見て、2匹一緒に募集している人に何度か連絡した。しかし、希望した猫は既に里親が決まっていたり、譲渡条件が合わなかったりした。ある日、再び里親募集サイトを見ていると、東京のBoni’s House(ボニーズハウス)という保護猫カフェに気になる猫がいた。Boni’s Houseは、郊外にある一軒家の保護猫カフェで、動物愛護センターなどから引き出した猫を譲渡している。
「その猫のことが気になって、Boni’s Houseまで会いに行ったんです。茨城県の動物愛護センターから引き出された子猫で、5匹の兄弟姉妹でした。最初は女の子を2匹もらうことにしたんですが、やっぱり男の子も飼いたいなと思い、3匹迎えることにしたんです」
■寝る時も遊ぶ時も一緒、元気いっぱいの猫たち
2017年11月、榊原さんは3匹の子猫たちと暮らし始めた。猫カフェではケージで生活していたのでケージを用意していたが、ほとんど使うことはなかった。というのも、3匹の子猫は、初日からいろんなところを探検したり、ひざの上に乗ってきたりして、とにかく活発、元気いっぱいだったのだ。
「みんな仲がいいので、留守番中も安心です。寝る時も遊ぶ時も一緒なのですが、3匹の中に『いまは休みたい』という子がいると、その子は眠って、残る2匹で遊んでいます。3匹飼って良かったなと思っています」
男の子のイギーくんは、とても甘えん坊。2匹の女の子をなぜていると、「ボクもなぜて!」と走ってくるという。
「男の子と女の子では、性格がまったく違います。イギーは本当に甘えん坊。毛色が白黒で鼻がピンク色のベニーは、水が大好きなんです。たらいにお湯を張ったら、気持ちよさそうに入っていました」
黒猫のイギーくん、白黒のベニーちゃんとポップちゃん。みんな保護猫カフェで社会化されていて人をまったく怖がらない。病院に連れて行ってもキョトンとしていて、とても飼いやすいそうだ。
(まいどなニュース特約・渡辺陽)