田口・小嶺両容疑者に大麻常習の可能性 交遊関係から別の逮捕者も…小川泰平氏が指摘

検察庁に送検された田口淳之介容疑者=警視庁東京湾岸警察署(撮影・園田高夫)
検察庁に送検される小嶺麗奈容疑者=警視庁東京湾岸警察署(撮影・園田高夫)
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 アイドルグループ「KAT―TUN」の元メンバー田口淳之介容疑者(33)と交際相手の女優・小嶺麗奈容疑者(38)が大麻取締法違反(所持)の疑いで、関東信越厚生局麻薬取締部(以下、麻取)に現行犯逮捕されたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は24日、デイリースポーツの取材に対し、逮捕のタイミングからうかがえる麻取の動きと今後の捜査ポイントについて解説した。

 まず、逮捕のタイミングについて、小川氏は「ピエール瀧被告が3月に逮捕されたのに続く、著名な芸能人の逮捕。瀧被告の時もそうだったが、麻取の綿密な捜査と情報収集が水面下で続けられていたはず」と説明。瀧被告は3月12日夜に麻取に逮捕され、4月2日に東京地検により起訴され、同4日夜に保釈された。過熱した報道もその後は沈静化していたが、今回、さらなる有名芸能人の逮捕で世間を驚かせた。

 小川氏は「大麻は違法薬物の中でも、『使用』だけでは逮捕されない。家宅捜索されてモノが出てくれば現行犯逮捕となるが、覚せい剤などのように尿検査をして反応が出れば使用で逮捕できるのとは違う。つまり、現物が出てこない限り逮捕できない。『家宅捜索したが出てこなかった。ごめんなさい』では済まないわけで、この日にやれば必ず“ブツ”が出てくる『Xデー』を定めていた。相当に確度の高い情報を粘り強く慎重な捜査でつかみ、家宅捜索に着手した」と解説した。

 5月22日、都内にある2人が同居するマンションでの家宅捜索では、数グラムの乾燥大麻と、吸引時に使う巻き紙や器具などが室内で発見された。田口容疑者は「2人で使うため」、小嶺容疑者は「私1人で」と話し、その供述内容が現時点では食い違っている。

 小川氏は「小嶺容疑者は田口容疑者をかばうような供述をしているが、それは逮捕時の話であって、これから本格的な取り調べで事実が明らかになる。小嶺容疑者が『自分だけのもの』と言うのなら、どこで買ったのかという入手経路が調べられる。田口容疑者の『2人のもの』という供述に沿えば、誰がどこから、誰から、どのような方法で、何のために…と詳細な供述を麻取は引き出していくだろう」と今後の捜査のポイントを挙げた。

 さらに、小川氏は「常習性がある」と指摘。「小嶺容疑者については、以前にも週刊誌等で“奇行”が報じられており、また、両容疑者の共通の知人の中には違法薬物で逮捕されていた者がいて、かねて薬物使用の噂があった。過去の例を見ても、週刊誌等で薬物疑惑が報じられたにもかかわらず、その後も薬物使用を止められず、逮捕された著名なアスリートやミュージシャンは、かなりの常習性があった。両容疑者にあっても、常習性についても追及されるだろう」と補足した。

 さらに小川氏は「2人の交友関係の中から他の名前が挙がってくる可能性がある」と、芸能界などから新たに逮捕される有名人の存在が出てくることもありうると付け加えた。

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