精神科医の香山リカ氏、丸山議員の診断書に違和感 事情聴取欠席での使用は「心外」
精神科医の香山リカ氏が24日、ツイッターを更新。北方領土をめぐる“戦争発言”が問題視され、日本維新の会を除名になった丸山議員がこの日、衆院議院運営委員会が求めた理事会での事情聴取を「適応障害で2か月間の休養必要」との診断書を提出して欠席したことを受け、医師として違和感を示した。
香山氏は「精神疾患の診断書をこういう形で使われるのは心外です。『逃げたいときには病気と偽装できるのか』と患者さんたちが誤解されます」と、診断書を事情聴取を回避するための“免罪符”として使ったと受け止められかねない、丸山議員の行動を批判。「適応障害とのことですが、ストレス因は自ら招いたもので、国会議員なら対応すべき範囲内です」と指摘した。
このツイートに対し、精神科医から「ストレス因は自ら招いたものなのだから対応すべき、と医療側から言うのなら、それが会社員でも、SEでもなんでも適応障害と診断できないです」というコメントも寄せられた。
香山氏は「過重労働のSEに起きる適応障害は本人が招いたものではありません。丸山議員とはまったく事情が違うと思います」と返答。自身が一方的に騒動を起こし、それがこの問題の最大の要因となっている部分を認識しているとは思えない丸山議員の言動。国会議員であることも踏まえ、香山氏は、精神的なストレスの大きいSE(システム・エンジニア)らとは同列に扱えないと指摘した。