新郎新婦や遠距離恋愛中のカップルにも人気 手軽にできる「そっくりフィギュア」
自分にそっくりなフィギュアをつくるサービスが密かに人気を呼んでいる。
ジューンブライドの6月は特に、結婚式のウェルカムボードとしてフィギュアをつくる新郎新婦も多いそうだ。
このサービスを行っている大阪市北区の株式会社隆生では、2015年頃より3Dスキャナーを使用したフィギュア制作を開始。
発祥はフランスの企業(DIGITEYEZER社)で、2014年に日本に入ってきた当初は全身フィギュアをつくるサービスを導入していたが、「全身フィギュアを制作するためには一体10万円くらいのコストがかかるため、一般的ではないので、どなたでも気軽に楽しめるよう、低価格で制作できるサービスを実現しました」と代表取締役・向井龍男子さんは話す。
価格帯は大きさとデザインに応じて3000円台から1万円台とお手頃、イベント会場や企業への出張サービスも行っている。
企業の周年記念や社員への贈り物、芸能人のファンクラブ向けグッズなどの注文も多いそうだが、「個人的につくってみたい」というオーダーが大半。
正月、ハロウィン、クリスマスといった季節に応じた衣装も揃っており、ちょうど今の時期は、夏に向けての水着や浴衣といった注文が増えてきているそうだ。
そこで筆者も、実際にどんな形でできるのか、フィギュア作りを体験してみた。
まずは、こちらが3Dスキャナー。
9つのカメラが内臓されており、首の位置を合わせながら頭を入れる。この時、少し上向き加減に頭を入れることになるので、視線の置き方に注意する。
そしていよいよ、撮影。
正面、両サイドからの横顔の撮影をパソコン操作で行い、ものの1~2秒で完了。
画像を確認し、気に入らなければ何度でも撮り直しができる。
続いて、モニターに映し出された約400種類以上の髪型、胴体の中から好きな形と色を選ぶ。
イメージ画像と税込価格のシュミレーションも同時に確認できるので、予算と照らし合わせながら選ぶことができる。形が決まれば、土台に名前を入れて完了。
大きさは3種類あり、大・約10センチ、中・約7センチ、小・5.5センチから選べる。完成したフィギュアはコチラ。
材質は鮮やかな色の出やすい石膏を使用。髪型や色もバリエーション豊富で、さまざま楽しむことができる。
しかもありがたいことに、シワやシミは目立たないように仕上がってくるので、マイナス数歳は若返った気持ちにさせてくれる。
「ウエディングシーンはもちろん、美しい時代の自分を形に残したいと言って来られる女性や、子どもの成長過程、離れて暮らす家族や恋人との思い出につくられる人も多いですね」と向井さん。
なるほど、「会えない時間もずっとそばにいてくれる」という発想から、遠距離恋愛中のカップルにとっても絆が深まるきっかけになるかもしれない。
注文から約2週間で完成するので、挙式前の駆け込みやサプライズ的なプレゼントにもおすすめだ。
(サンテレビ特約・堀内優美)