「臭いまでしてきそう」?!リアル過ぎる魚たちのぬいぐるみが話題
ぬめっとした質感に、隆々とした筋肉…。リアル過ぎるタコのぬいぐるみが、SNS上で「ぬいぐるみの枠を越えすぎ」「グロいけど好き」と話題を集めています。なんと、あのさかなクンがプロデュースしたというこのぬいぐるみ、ヒラメやハコフグなど全7種あり、いずれもエラの付き方まで詳細に指示を受けて作ったとか。野生動物や絶滅種などのぬいぐるみで知られる、製造元の太洋産業貿易(本社・横浜市)に聞いてみました。
-なぜコラボが実現したんですか?
「弊社は、本業は船舶関連や船員育成の仕事なんですが、機械部では草刈り機や個人向けの潜水艇なども作っているんです。その関係でさかなクンとお仕事をさせて頂く機会があり、『実は1989年からぬいぐるみも取り扱っているんです』と言うお話から『じゃあ魚で作ってみたらどうだろう』と、何種類かご提案頂いたんです」
-かなり細部までリアルに表現されていますが。
「ええ。体の模様やエラの形、付いている場所など、何度も試作を繰り返し、1年がかりで完成しました。タコ(マダコ)も、実は頭(に見える腹部)は袋のようになっていて、漁師さんたちはそこに手を入れて持つんだそうです。だから、試作段階では普通に縫ってあったんですが、袋状になるように作り替えました」
-さすが、兵庫県明石市の「明石たこ大使」! 漁師というのも思い入れを感じます。ほかにも「そこ?!」みたいな指摘ありましたか?
「ヒラメの裏側ですかね(笑)」
-裏側??
「ええ。裏です。私も裏側なんて見たこともなかったんですが、実はぬいぐるみも縫い目が一部山のような形にゆがんでいます。でも、実際本当にそうなっているんですよね。さかなクンから頂く指摘は本当に的確で、ベラの口がにゅっと伸びるところなども、一番インパクトが強く、普通では知られていない生態まで表現できるように工夫しました。魚の歯も、ちゃんと上下が重なるようになっているんですよ」
-もはや、ぬいぐるみというより立体の生態図鑑ですね。今後の展開は?
「ええ。実は今回のは第1弾で、第2弾、第3弾を予定しており、今も監修の真っ最中です。ただ、さかなクンは大変お忙しい中ですので、発売予定は未定です」
ちなみに、今回、公式ツイッターでぬいぐるみの写真を投稿し、火付け役になった桂浜水族館(高知県高知市)によると、最初に売れたのも一番値段の張るマダコだったそうで、買っていったのは中学生っぽい男子だったという。「ぬいぐるみ=かわいい」という常識を突き破った、このぬいぐるみ。夏休みの自由研究の参考にも、いかがですか?
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