きょうは土用の丑の日…うちはグレードアップした「ほぼうなぎ」にしましたよ!実食レポート

 きょう7月27日は土用の丑の日。酷暑を乗り切りたいと、うなぎのかば焼きを食べられた方も多いと思いますが…ふふふっ、うちは「ほぼうなぎ」にしましたよ!2018年に登場し、発売後わずか12時間で当初予定数を完売した、噂のうなぎ代替品です。2019年はより「本物感が進化」したとのことですが、手軽にゲットできる夢のハイテク食品…実食してみました。

 「ほぼうなぎ」は製造・販売しているカネテツデリカフーズの通販サイトで購入できます。5パック入って4000円(税込)。1パック150グラムで、どんぶり1杯にちょうどいいサイズなので、1杯あたり800円になる計算です。純粋に値段だけを考えると微妙な感じもしますが…パッケージに入っている製品の開発目的を見ると、思わずにんまりしてしまいます。

 「うなぎは世界的に絶滅が危惧されています」「ほぼうなぎを通じ、持続可能な資源確保に貢献したい」…これを今、私たちが食べることで、もしかしたら次世代に生き残るうなぎが存在するのかもしれないなんて。そんなことを考えていると、ぐつぐつ湯せんされている物体が、なにか急にSFチックにも見えてきます。

 …そんなこんなで、さあ、いただきます!…見た目も香りも、まさにそのまま「ほぼうなぎ」ですが…箸をつけて一番驚いたのは断面です!身と皮がちゃんと分かれてることに超感激!身は箸で簡単にほぐれる一方で、皮の部分はしっかりとした存在感があって…そうそう、うなぎってこんな感じですよね…うれしくなります。口に入れると、魚の濃い味が伝わるのがちょっと気になりますが、骨もなくて食べやすい。未来感を強く感じながら食を進めました。

   ◇   ◇

 さていったいこの商品、どのようなところを意識しながら作成されているのでしょうか。カネテツデリカフーズの担当者に聞きました。

 -うなぎらしさを実現する一番大きな要素はどこなのでしょうか。

 「身がふっくらして、ほろほろとくずれるところです。練り物のかまぼこは弾力があり、箸で切ることは難しいと思いますが、ほぼうなぎでは、素材となるすり身を一から見直し、うなぎらしいやわらかさを実現しています」

 -去年の商品から大きく改良されたと聞いています。

 「身と皮を弊社工場で製造したあと、実際にうなぎのかば焼きを作っている工場に持ち込み、直火で焼いていますが、焼く工程を1回から3回に増やし、繰り返すことで香ばしさや焼き色の美しさを実現しました。タレも今年はオリジナルのものを開発しています」

 -すべてを見直されたような感じですね。

 「パッケージのデザインも高級感もアップさせています。お客様からは、本物と違って小骨がなく、固い部分もないため、子どもさんや高齢者の方でも食べやすかったとの声をいただいています。もともとはうなぎの資源確保に貢献したいとの思いで開発しましたが、うなぎが苦手だったような方も含めて、家族のみなさんで一緒に食べていただけたりすると、うれしいですね」

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 実は5年前から「ほぼシリーズ」と題して、見た目や食感を似せた代替品を販売している同社。ほかの食品も食卓の困りごとを解決したいと開発されています。たとえば…

 ・「ほぼカニ」「ほぼホタテ」値段が上がっているので、各家庭で手軽に食べやすいように 。

 ・「ほぼエビフライ」甲殻類へのアレルギーが発症している人が、家族と一緒に食卓を囲めるように。

 ・「ほぼカキフライ」ノロウィルスによる食中毒が増えた際に、安心して食べられるものがほしいとの声をうけて製造(秋冬限定商品のため、現在は店頭にない)。

 …カキフライのあたりになると「そこまでして食べないといけないのか」と感じるところもありますが、それだけに開発者の強い思いを感じたりします。また、それらの商品が同じ「スケトウダラなどの白身魚」といった原材料からできているのですから…不思議というか、恐るべしです。「ほぼ◯◯」という、関西の企業らしい脱力したネーミングの商品ですが、技術で暮らしを変えていくという点では、とってもクールジャパンらしい商品なのかもしれません。

(まいどなニュース・川上 隆宏)

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土用の丑が終わっても、「ほぼうなぎ」は8月16日まで申し込みが可能です。

https://www.tecchankobo.shop/shopdetail/000000000166

そのほかの商品は、量販店でも販売されています。

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