「とんこつラーメンを世界一研究する会社」として国内外にその名を轟かせるとんこつラーメン専門店「一蘭」が、「とんこつラーメンを世界一研究する会社」なのに、「100%とんこつ不使用ラーメン専門店」を謳う新店舗を8月8日午前9時、大阪・道頓堀にオープンさせる。「不使用店」としては、東京・西新宿店に続く全国2店目。「天然とんこつにも負けない重厚感あるスープです」と胸を張る同社の力強い言葉に誘われ、プレス向け内覧会に足を運んだ。

その名もずばり「100%とんこつ不使用ラーメン専門店　一蘭　なんば御堂筋店」は、海外からの多くの観光客が行き交う戎橋のほど近く、御堂筋沿いのビル2階にある。ブラウン管テレビを模したモニターや古いデザインのポスターなどが特徴的な昭和レトロ感あふれる内装で、1席ずつ仕切られた所謂「味集中カウンター」が全25席。ちょっとしたアミューズメント施設を思わせるような趣が楽しい。

ラーメンは、関西初の「重箱どんぶり」で提供される。着丼。スープを啜る。うおお確かに重厚&濃厚！そしてめちゃくちゃコクがあるのに後味がすっきりしていて、最高に美味です！いやあ、あまりにも「とんこつ不使用」を前面に押し出していらっしゃるので、なんかちょっと物足りない感じの味なのかなと思っていましたが、なんのなんの！ちなみにお肉はチャーシューではなく牛バラを特殊な製法で煮込んだ「牛弥郎（ぎゅうやろ）」が使われています。

さて、誰もが抱くであろうこの疑問。

Q:豚を一切使用していないというのなら、一体なんのスープなのでしょうか。

A:「鶏をベースに、様々な食材をじっくりと煮出して作っています。醤油やみりんといったアルコールを含む材料も一切使わず、食材ひとつひとつの旨味を最大限に引き出すことにより、とんこつに勝るとも劣らない深みやコクを実現しました」（広報担当者）

ははあん。イスラム教徒向けのハラール認証ラーメンということですね？

「いえ、違います。ハラール認証を受けたムスリムの方向けの商品というわけではなく、国籍や年代を問わず様々な方に召し上がって頂きたいと思っています。弊社の職人が20年以上改良を重ねて辿り着いた『とんこつ不使用』のスープです。美味しさにかける情熱と長年の研究が生み出した、一蘭の至高の1杯を楽しんで頂ければ幸いです」

素直に「鶏スープ」と謳えばよいのでは？

「弊社は『とんこつラーメンを世界一研究する会社』です。全てはとんこつファースト。ですので、『鶏』よりも、『とんこつ不使用』の方が先に来ます」

と、とんこつファースト！！！

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とんこつ不使用ラーメンは1杯1180円（税込）。通常店舗のラーメンは概ね890円なので、正直、なかなかの値段ではある。それでも広報担当者は「ギリギリまで抑えても、研究開発費などでどうしてもこの値段になります。その分、納得して頂ける味とサービスを徹底いたします」と自信を見せる。店長を務める今村雄飛さんは「国内はもちろん、海外からのお客さまにも、素敵な思い出を持ち帰って頂けるような店にしていきます」と意気込む。スタッフは英、中、韓、スペイン語に対応可能。音声翻訳機「ポケトーク」も用意しているという。

「100%とんこつ不使用ラーメン」、Please try!!!!!!!

（まいどなニュース・黒川裕生）

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100%とんこつ不使用ラーメン専門店　一蘭　なんば御堂筋店

https://ichiran.com/np/shop/kinki/namba-midosuji.html