京都みなみ会館が1年5カ月ぶりに復活!初日(23日)からオールナイトもやるぞ
皆さま、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。
建物の老朽化のため、2018年3月末に惜しまれながら一時閉館した映画館「京都みなみ会館」が、移転リニューアル工事を完了し、8月23日(金)、約1年5カ月ぶりにいよいよ営業を再開する。154席1スクリーンだった旧館から、126席、54席、30席の3スクリーン仕様になり、場所は九条通を挟んだ斜め北側に。22日のレセプションには大勢の映画関係者が集まり、名物劇場の再スタートを喜び合った。
旧館は1963(昭和38)年12月にオープン。こだわりのラインナップやオールナイト上映などのイベントで、学生の街・京都を代表する映画館として親しまれてきた。しかし昨年3月末、老朽化を理由に一時閉館。運営する巌本金属株式会社が所有するビルをリノベーションし、このたび、瀟洒な劇場に生まれ変わった。
メインのスクリーン1は126席。「旧・京都みなみ会館の場内を再現する」というコンセプトで設計されたといい、座席にはフランスのキネット社が蘇らせた赤い椅子を使っている。ほかにも、青い床、ブルーグレイの壁、赤い緞帳と、旧館を思い起こさせる工夫が随所にある。35mmフィルム映写機も移設し、フィルム上映も可能という。
同社の巌本博社長は挨拶で、旧館が前回の東京五輪の前年、新館も東京五輪の前年にできたという奇縁を喜びつつ、「映画を中心にいろんなコンテンツを発信していく場として育てていきたい」と述べた。
旧館から引き続き館長を務める吉田由利香さんは、休館中、多くの人から励ましの言葉をもらったという。「早く映画館で働きたいと思っていたので、ようやくこの日を迎えることができて嬉しい。1年5カ月の間でためにためた力を存分に発揮したい」と笑い、「みなみ会館がこんなオシャレな建物に馴染むのだろうかという心配はあるけど、スクリーンが3つになり、さらにいろんな挑戦ができるようになった」と今後の展開に意欲を見せた。
23日は午前10時から、3スクリーン全てでスティーヴン・スピルバーグ監督「未知との遭遇 ファイナル・カット版」(1977年)を上映。その他の上映作品はぜひ公式サイトで確認していただきたいのだが、さすがみなみ会館!初日からいきなりオールナイト上映(23時15分~6時10分)もある!題して「未知との遭遇ナイト」!上映作品は、「未知との遭遇 ファイナル・カット版」「ジョーズ」「E.T.」の3本だ!!!ババーン!!!!!
俺、ちょっと京都行ってくるわ…。
(まいどなニュース・黒川 裕生)