平清盛ゆかりの温泉にまさかのオシャレ空間が出現 攻め続ける名物温泉が放つ次の一手

「おうい、みんな!こっちにおいでよ!」と呼び掛ける湊山温泉の店長、阿部大さん
実際の外観はこんなに古風な雰囲気です
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皆さま、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

神戸が誇る名湯「湊山温泉」(神戸市兵庫区)の従業員たちがこの夏、2階で何かずっとごそごそしていたのが気になっていたという人もいるのでは?そうです、あの謎の改装工事です。工事は無事に完了し、8月29日(木)、漫画や書籍、コワーキングスペースを備えたくつろぎスペース「喫泉(きっせん)」がいよいよその全貌を現します。湊山温泉らしからぬ、衝撃のオシャレ空間。なんと、8月中は利用料100円(入浴料は別)だ!大きな声では言えませんが、オールナイトの利用も可能!100円で?マジかよ!!!

平清盛も湯治したと伝えられる湊山温泉。現店舗は1938(昭和13)年に開業し、抜群の泉質で地元を中心に根強い人気を誇る。近年は運営会社が変わったこともあり、精力的なイベント展開や情報発信でファンも増加中。さらなる集客につなげようと、長年ほとんど使われていなかった2階部分を大胆にリニューアルすることにしたという。

和室や洋室、キッチンなど計6部屋があった2階の改装工事は、今年6月に開始。壁をぶち抜き、広々としたスペースに生まれ変わった。押し入れは本棚の裏側で寝転がってだらだらできる秘密基地のような空間に。また、壁一面に設けられた別の本棚には、古書店などで買い集めた漫画本がずらりと並ぶ。ほかにも、あちこちに設置された本棚には、近所の人らが寄贈してくれた大量の本が収蔵されている。……予定だ。

そう、実は8月27日現在、本の片づけや備品の準備はまだ終わっていない!!!

店長の阿部大さん、一体どうなってるんですか?

「あ、今から椅子買いに行くんで、後にしてもらっていいですか?」

冷たいのね…。

ちなみに利用料や利用システムもまだ明確には固まっていない。

仕方がないので、現時点でわかっていることを書き出してみよう。

・湊山温泉の2階にくつろぎスペース「喫泉」ができた

・総工費はおよそ1200万円

・ルーフバルコニーもある

・8月29日、30日、31日はプレオープン期間で利用料は100円

・でも本格稼働後の料金はまだ決まっていない

・喫泉には漫画や本が数千冊あり、自由に読むことができる

・仮眠スペースも備え、オールナイトの利用も可能

・お茶、コーヒー、紅茶は自由に飲める

・1階の温泉受付で買った冷凍食品を2階で食べることができる

・コワーキングスペースがある

・Free Wi-Fiは工事の関係で10月に導入予定

・ミニ講演会などの開催も検討

・テーマは「神戸ヲタクパワー覚醒」

最後のテーマはよくわからないが、「まあ温泉に入った後で完全に脱力できる場所と思っていただければ」と阿部さん。「どんな使い方をするかはお客さん次第。我々の予想を裏切るような空間になってしまうかもしれないですね」と期待する。

「それから、驚くかもしれませんが…」と耳打ちしてきた阿部さん曰く、「喫泉をローマ字で書くとKISSEN、つまり中に『KISS』が含まれているのです」。なんて素敵なエピソードなんでしょう。本当に驚かされました。

(まいどなニュース・黒川 裕生)

   ◇   ◇

■湊山温泉のTwitter @minatoyamaonsen

■湊山温泉の公式サイト http://www.jin.ne.jp/m-onsen/

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