道端の段ボール箱に捨てられていた子猫 引き取ったララァはお父さんが大好き

生後間もない時に兄弟と一緒に道端に捨てられていたララァちゃん。命を取り留めたのは良かったが、他の兄弟は里親さんが決まったのに、ララァちゃんは最後に残ってしまった。

■道路に捨てられていた生まれたての子猫たち

2015年5月、生後間もない4匹の子猫を入れた段ボール箱が、愛知県の住宅地の道路に置かれていた。1匹は既に息絶えていて、1匹は保護主さんの子供が引き取り、もう1匹はすぐに行き先が決まった。ところが1匹、ララァちゃんだけはなかなか里親希望者が現れなかった。

生後1週間になった時、愛知県に住む世古さんは、ララァちゃんたち子猫が捨てられていたいきさつを聞いて、残っているララァちゃんを見に行くことにした。保護主さんのところに行く時、世古さんは「飼ってもいい」という気持ちになっていた。

ララァちゃんにはひとめぼれしたが、まだミルクを2、3時間おきに与えなければならなかったので、仕事を持っている世古さんは、生後3週間になるまで保護主さんのところで育ててもらうことにした。そのため、ララァちゃんは、保護主さんのところにいた兄弟と一緒に育つことができた。

■お父さんが大好き

世古さんのところにやってきたララァちゃんは、6時間おきにミルクを飲んだ。最初、オシッコはできたが便秘になってしまった。4日目になって、少しは環境に慣れたのか便が出た。神経質なのか、ミルクは飲んだが水は飲まず、器を変えたら飲むようになったという。

「すごく活発な子で、遊ぶのが大好きなんです。トイレも失敗しないし、壁で爪を研いでクロスをボロボロにすることもないんですけど、おもちゃは買ってから一週間くらいで潰れます。カーテンの目の粗いところをカリカリ噛んでほつれさせることもあります。でも、気にならないんです」

遊ぶのが大好きなララァちゃんは、激しく遊んでくれるお父さんが大好き。お父さんは、低い体勢で猫目線で遊んでくれたり、おもちゃを派手に動かしてくれる。

■弟ができた

ララァちゃんは、世古さんと暮らすようになってから1カ月後、別々に暮らしている兄弟と対面した。久しぶりに会えたので喜ぶかと思ったが、ララァちゃんは、兄弟の子に「シャーッ」と言って怒った。

「あんなに怒るのだから、ララァは、多頭飼いするより一匹でいたほうが幸せなのではないかと思いました。他の猫を受け入れないと思っていたんです。私は、当初2匹目を迎えることに反対していたのですが、約1年後、レオンという保護猫を迎えたんです」

レオンくんは、ごはんが出てくるとすぐに食べてしまうが、ララァちゃんは、マイペース。ごはん、ごはんと言っておきながら、出されてもすぐに食べないこともある。じっと冷蔵庫に入れてあるふりかけをお母さんが出すのを待っているのだ。お母さんが冷蔵庫のほうに行ったら、ふりかけを持ったのを確認しにくる賢い子なのだ。

レオンくんとはほどよい距離を保ちながら、一緒に暮らしている。

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス