ご当地インク「神戸INK物語」ゆかりの風景が切手に…生みの親が撮影した写真を使い、限定販売へ
10月10日に発売開始するオリジナルフレーム切手「神戸INK物語のある風景」が注目を集めています。シートには神戸の風景写真をもとにした84円切手が10枚と、神戸の名所が描かれたイラストマップが。おや…?よく見るとカラフルなマップにはいくつも色名が描かれています。実はこれ、ご当地インク『Kobe INK物語』にゆかりの場所が描かれているんです。切手に使用されている写真はすべて名物インクの生みの親、竹内直行さんが撮影したもの。シートは2070枚限定、兵庫県神戸市内局を中心に計184局のみの発売。早くもインク沼界隈の住人からはぜひ欲しい…!と声が上がっています。しかし…あくまでインクの開発者である竹内さん。その写真がなぜ、切手に生まれ変わったのでしょうか…?
オリジナルフレーム切手「神戸INK物語のある風景」は日本郵便株式会社近畿支社より販売されます。10月10日から、兵庫県神戸市の全郵便局及び同県西宮市の山口局(計184局)で1シート1390円(税込み)で限定2000枚を店頭販売(うち若干数、ナガサワ文具センターでも販売予定)。残りの70枚は10月15日よりwebで販売します。ほぼ神戸での限定発売とあって、竹内さんのFacebookアカウント(https://www.facebook.com/takeuchinaoyuki)には他府県の人々から「こ、神戸…のみ…ですか」などと購入を求めるコメントが寄せられています。
切手の元となった写真にはハーバーランドやレンガ倉庫など神戸市民の良く知る場所が写っています。日常をそのまま切りとったかのような、素直な神戸の風景に癒やされます。
-なぜ、撮影写真が切手に?
竹内さん「『Kobe INK物語』は郵便局とコラボしたワークショップをここ数年、東京を始め全国で行ってきました。インクを使って手紙を書いたりするんです。その中で、自然とFacebookを通じて郵便局員の方たちとの交流が始まりました。わたしは神戸のさまざまな地をイメージしたインクを作るため、市内のどこへでも取材に出かけます。その際、撮った写真をSNSに上げていたのが先方の目にとまり、オリジナルのフレーム切手制作へとつながりました」
-カメラは独学だとか
「はい、10代前半時から写真に興味を持つカメラファンでした。当時親にせがんで買ってもらったカメラを手に神戸市内を歩き回って撮影しました。中学生になってからは自分で暗室も作って現像もして。だから完全なる独学です。自腹でカメラを買って、撮影に行って、現像する。以来、神戸が好きで、写真が好きで、文具が好きでという心は50年間、変わっていません。インクを通じて知り合った方たちから、神戸の写真を切手にしませんかとお声掛けいただく…。不思議な気がする一方で全ては繋がっているのだな、とも思います」
-現在、撮影はすべてスマートフォンのカメラで行うそうですね
「やはり、スピードと便利さを考えるとスマートフォンでの撮影が一番です。作品をすぐにSNSにアップすることもできますし。また器具や照明は一切使いません。すべて自然光で撮影します」
-今回の切手を購入する人にはコレクションして欲しいですか?それとも使って欲しいですか?
「両方ですね。2,000枚以上も刷っていただいて…売れるんかな?ってちょっと不安にもなりますが(笑)でも国内外にいる、大切な人に手紙を書いて、この切手を貼って欲しいな、って思いますね。その手紙を受け取った誰かが、切手を見て『素敵だな、行ってみたいな』って、いつか神戸を訪れてくれたらと願っています」
(まいどなニュース特約・山本 明)