野良猫が産んだパステル三毛の子猫、先住猫と姉妹のように暮らす
パステル三毛で、ブルーアイが美しいニコちゃん。保護主さんの家で野良猫が産んだ子猫だった。子猫は4匹いたが、先住猫のビビちゃんとの相性も考え、一番おっとりしたニコちゃんが選ばれた。
■近所の人が里親を募集していた子猫
宮崎県で美容室を営む重永さん。2011年1月中旬に、ビビちゃんという長毛の三毛猫を保護して、2014年に猫と暮らせる店舗と住居が一体になった家を新築。その翌年には、2匹目の猫を迎えようと、探していた。
ネコジルシという譲渡サイト時折見ていたら、ある日、同じ町内に住む人が里親を募集、4匹兄弟の子猫の写真を掲載していた。
「最初に見たのがニコだったんです。ひとめぼれでした」
1匹の野良猫が保護主さんの庭にいたのだが、保護した時には既に妊娠していて、子猫が産まれたのだ。
重永さんは、2匹目の猫を迎える時、先住猫のビビちゃんとの相性を心配したが、ニコちゃんは、たれ目でぽーっとした感じ、直感的に合うと思った。保護主さんも、「この子はおっとりしていて、いつも子供に捕まえられてしまう」と言っていた。重永さんもおっとりした子がいいと思っていたので、ニコちゃんを譲渡してもらうことにした。
■初対面は先住猫ビビちゃんが「シャー!」
保護主さんは、猫を飼うのが初めての人だったので、重永さんは、子猫用のごはんをあげたり、ワクチンを打ったほうがいいと勧めたり、いろんなことを教えたという。2015年5月、重永さんは、希望通りニコちゃんを譲渡してもらった。お母さん猫と最後まで残った1匹の子猫は、保護主さんが飼っている。
正式に譲渡してもらう前にニコちゃんが一泊トライアルに来た時、ビビちゃんはシャーシャー言って威嚇した。簡易ケージにニコちゃんを入れてリビングに置いたので、いきなり対面してしまったのだ。
■寄り添って眠るように
2015年5月、正式譲渡された時は、最初の一週間はニコちゃんは1階の玄関に置いたケージの中で過ごした。ビビちゃんは、2階にいたので、一週間後ケージごと2階の廊下に移し、ケージ越しに対面。さらに一週間経つと、ビビちゃんがニコちゃんに少し興味を示した。子猫のビビちゃんは、まったく物怖じすることがなく、ビビちゃんを触りたがって、「早くケージから出て遊びたい」と盛んにアピールしたという。猫が怖いとはみじんも思っていないようだった。
ケージから出ると、ニコちゃんは、早速家の中を探検した。あちらこちらに行って、木登りするようにキャットタワーを上り下りした。とても元気な子だった。
生後半年くらいまで留守番の時はケージに入れていたが、まったくフリーにすると、ビビちゃんとニコちゃんは寄り添って寝るようになった。ビビちゃんがニコちゃんの毛づくろいをしてあげることもある。重永さんが仕事から帰ると、いつも2匹寄り添って眠っているという。