東須磨小に脅迫含め抗議電話1日150件、つながらず近隣の学校にまで…
神戸市立小学校で明らかになった教員間暴力。教師にあるまじき、悪質な行為が明らかになるにつれ、学校への苦情電話も殺到しています。さらに、東須磨小に電話がかからないからという理由で、無関係な周辺校にまで多数の苦情電話が寄せられているといい、学校運営にも支障が出かねない事態に陥っているといいます。
神戸市教育委員会によると、東須磨小学校への苦情などの電話は最初の報道があった今月4日以降、1日約150件に上っています。市教委は授業に影響のないよう、外部対応を担う職員を派遣していますが、そもそも学校の固定電話回線は2回線だけ。午前7時半~午後6時半の間はほぼ苦情で回線が埋まってしまうといいます。学校や教員への脅迫めいた内容の電話も1日に数件はあるといい、関係者に不安が広がっています。
市教委や保護者からの連絡は携帯電話でしのいでいますが、それでも足りず、さらにPHS2台を追加することに。学校は地域の避難所にも指定されていますが、苦情で外線がつながらないため、台風19号が接近した先週末には「行政機関や市民からの問い合わせに円滑に対応できない事態になった」と頭を抱えます。
また、東須磨小に電話が集中し、つながらないことから、名前に「須磨」が付くなど、似ているだけの近隣の小学校や中学校にも一日に相当数の苦情電話が寄せられているといいます。多くの場合、延々と苦情や教員らを罵倒する内容の話を続けた上で、「東須磨小学校に伝えておくように」といって切るそうです。暴力が発覚してからすでに約2週間がたちますが、「新たなニュースが出るたびに電話が増える状態」(市教委)といい、抗議が沈静化する兆しは見えません。
(まいどなニュース・広畑 千春)