世代間対決を制するのは、渡辺JT杯覇者か三浦九段か 26日、大阪で
世代間対決と注目される「将棋日本シリーズJTプロ公式戦準決勝第二局、渡辺明JT杯覇者-三浦弘行九段」(主催・公益社団法人 日本将棋連盟、後援・文部科学省、協力・Z会、AbemaTV、協賛・JT、テーブルマーク)の対局が10月26日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われる。
渡辺JT杯覇者は居飛車党。研究の裏付けを元に、合理的な指し方を追求するタイプ。局面の的確な判断や細かい手をつないでいく巧さには定評がある。以前は自玉を固める将棋が多かったが、最近の好成績の理由は昨今の玉の薄い戦法にも対応しつつある。
一方の三浦九段は今回の参加棋士12名中、羽生善治九段、深浦康市九段に次ぐベテランで順位戦A級18期の実績を誇る。若い世代が台頭し、世代交代が進行しつつある将棋界だが、ベテラン勢の健闘ぶりも見逃せない。居飛車党で、角換わり腰掛け銀や横歩取りなどを得意とする。序盤の研究でも人後に落ちない。
両者の対戦成績は、過去23戦して渡辺JT杯覇者の15勝8敗。ただし最近10戦では両者5勝5敗とまったくのイーブンとなっている。「JTプロ公式戦」では2015年第36回準決勝で対戦があり、三浦九段が勝利している。
両者基本的には居飛車党ゆえに、最近10戦の戦型を見ると角換わり腰掛け銀が4局、横歩取りが3局、角換わりその他が2局、渡辺JT杯覇者の中飛車が1局となっている。
本命は角換わり腰掛け銀。抑えとして横歩取りとしておく。いずれにしてもお互い玉の薄い中での激しい戦いが予想されるが、どちらが先に戦機をつかんで主導権を握るか、注目したい。
(まいどなニュース)