元タカラジェンヌが人気ユーチューバーに 彩羽真矢…再生回数150万回、お笑いにも進出
元宝塚歌劇男役で、“永遠の30歳”アイドル彩羽真矢(あやはね・まや)。関西を中心にテレビやラジオなどタレント活動を行っている。ユーチューバーとしても活躍し、ほぼ毎日投稿。『すっぴんからヅカメイクをします』といった人気動画は150万回近い再生回数を誇っている。女芸人No.1決定戦「THE W」の予選にも出場し、現在準決勝にも駒を進めている。
ユーチューブでは宝塚の生活や思い出話などを披露。『宝塚のギャラの秘密をズバリ教えます』『お金持ちじゃないと宝塚に入れないの?』とファン以外にも気になるタイトルがズラリと並ぶ。
だが「宝塚をリスペクトしているので、ファンの方が嫌な気分になるようなものはアップしない」とキッパリ。開設した5年前には「3カ月で1万円程度」だった収入も、現在は「同年代のサラリーマンぐらい」と確実にファンを呼び込んでいる。
宝塚をやめたきっかけは「自分の弱さ」と振り返る。元々娘役志望だったが、身長が170センチもあり断念。「いろんなことが少しずつ積み重なり、もうダメだ~」と苦笑い。退団直後には地下アイドルのオーディションも受けた。だが年齢や高身長、元宝塚の肩書が“重すぎて”不合格となった。
2013年に幼なじみの獣医と結婚したが、「どうしてもアイドルになりたくて」15年に離婚。「(元夫は)すごくいい人で『別居でもいいよ』と言ってくれたんですが、退路を断たないとダメだと。周りに迷惑をかけました」と振り返る。その後、クラウドファンディングでCD制作費用を募り、アイドルデビューした。
また吉本興業の堀川絵美と「すみれ塚歌劇団」のコンビ名で24、25日に開催される「-W」の準決勝に出場。「お笑いの人のすごさは、自分の全てをさらけ出すところ。宝塚は“キレイ”“格好いい”を自己プロデュースするので真逆。勉強になるし、楽しい」と新たな道を開拓し、コンテンツを生み出している。
(デイリースポーツ・石川美佳)