なにげなくエサを与えていた猫が出産、子猫たちを連れてやってきた

仲良く寄り添う、くぅちゃん(右)、レオ君(左)
子猫のレオくんにお乳を与える
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 神奈川県に住む佐藤さんは、実家の庭にくるイタチにエサを与えたのをきっかけに、猫のみーちゃんにもエサを与えていた。ある時、みーちゃんの食欲が増したと思っていたら、みーちゃんが3匹の子猫を連れて庭にやってきた。

■みーちゃんが子猫を連れてきた!

 2017年1月、神奈川県に住む佐藤さんが実家に帰ると、イタチが家に来た。キョロッとした目をしていて結構可愛く、イタチ見たさにパンや猫のエサを外に置くようになった。残ったものを食べに来たのか、1匹の猫も来るようになった。その後、1日2回、猫にエサを与えるようになり、みーちゃんと呼ぶようになった。イタチは来なくなった。

 みーちゃんは、家の周りに居ついたが、一定の距離は保ったまま、決して触らせてはくれなかった。

 みーちゃんは、いつもはエサを食べるとどこかに行ってしまったが、ものすごく食べることがあった。もっと欲しいという感じで、大きめの缶詰をぺろりと平らげた。

 しばらくすると、実家のお母さんから「みーちゃんが子猫を連れてきている」と連絡があった。佐藤さんは、急いでみーちゃん親子を見に行った。確かにみーちゃんは3匹の子猫を連れてきていた。一時エサをたくさん欲しがったのは、出産したからだと思われた。

■お母さん猫みーちゃんをTNR

 このままではいけないと思った佐藤さんは、みーちゃん親子を捕獲することにした。しかし、なかなか捕まえることができなかった。

 以前、府中猫の会さんのブログを読んでいたので、佐藤さんは相談してみた。親身に相談に乗ってくれ、府中市ではないので協力はできないが、近隣のボランティアさんを紹介しますと言ってくれた。

 ボランティアさんと話し合い、まずお母さん猫みーちゃんのTNRをしようということになった。2017年7月、みーちゃんを無事捕獲することができ、不妊手術もした。手術代はボランティアさんが出してくれた。

■黒猫と茶トラ猫の兄弟とのご縁

 3匹の子猫たちは、黒猫と茶トラと白黒のハチワレ猫だった。最初に黒猫を、2週間後に茶トラとハチワレ猫を捕獲することができた。

 里親さんを探すと、会社の人がハチワレ猫を欲しいと言った。

 実は、佐藤さんは、以前、黒猫と茶トラの兄弟猫を飼いたいと思っていたが、縁がなくてあきらめたことがある。特に黒猫に憧れていて、いつか飼いたいと思っていた。

 「黒猫のくぅは私が飼おうと思っていたのですが、茶トラのレオの里親さんがなかなか見つからず、1カ月ほど経つと情が移ったので、自分で飼うことにしたんです。以前、譲渡サイトで探した黒猫と茶トラ猫の兄弟とは縁がなかったのに、こういう形でつながることがあるんだなと思いました。縁って不思議ですね」

 お母さん猫のみーちゃんは、リリースしてから2年くらいはそのままにしていたが、その後捕獲して、いまは実家の家猫になっているという。最初は触ることさえできなかったが、だんだん慣れてきて、抱っこができるくらいまで人になれた。

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